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ミツマタ

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百科事典マイペディアの解説

ミツマタ

ジンチョウゲ科の落葉低木。中国原産で古く日本に渡来,各地に栽植される。枝は3本ずつに分かれ黄褐色。葉は薄く広披針形で裏面には白みがある。3〜4月,葉の出る前に枝先の頭状花序に黄色花を下向きに開く。
→関連項目画仙紙局紙植物繊維繊維作物唐紙鳥の子紙半紙間合紙和紙

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ミツマタ

ジンチョウゲ科の低木。枝が3本ずつに分かれているため、「ミツマタ」と呼ばれる。植えてから伐採まで3年ほどかかる。中四国が主産地。紙幣を作っている国立印刷局が三好市に置く四国みつまた調達所によると、農家の高齢化や後継者不足で出荷量は年々減少し、今年度見込みは6トン弱。その大半を徳島県の生産組合が占め、県単位では徳島が全国最多という。

(2012-09-21 朝日新聞 朝刊 徳島全県 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミツマタ
みつまた / 三椏
[学]Edgeworthia papyrifera Sieb. et Zucc.

ジンチョウゲ科の落葉低木。樹皮の繊維を紙の原料とするために栽培される。中国原産で、日本に伝来した年代は不明であるが、17世紀以前のこととみられる。樹高1~2メートルで、枝がすべて3本に分かれるのが特徴で、ミツマタの名はこれに由来する。葉は互生し、葉柄があり、葉身は長楕円(だえん)形で全縁、裏面は細毛が密生して灰白色。晩秋、落葉したころからつぼみが発育し、翌年の早春、葉が出る前に開花する。花は多数の小花が球状に集まった花序をなす。花弁はなく、四枚の卵形で黄色の萼片(がくへん)が花弁のように開く。雄しべは8本、雌しべは1本。果実は先のとがった痩果(そうか)で、夏に熟す。東北地方以西に生育し、西日本の暖地が栽培適地である。品種には青木(あおき)、赤木(あかぎ)などがある。西日本の山地には、野生化したものもみられる。
 幹や枝の靭皮(じんぴ)繊維はじょうぶで、枝を切って煮たり蒸したりして樹皮を剥(は)ぎ取り、水に浸(つ)けて漂白する。これをたたいて繊維をほぐし紙漉(かみす)きの原料とする。繊維はコウゾ(クワ科)より短く平均3ミリ程度なので、手漉きのほかに機械漉きにも適し、加工が容易である。ミツマタ和紙は良質でじょうぶ、しかも虫害を受けにくいので、鳥の子紙など高級和紙として昔から重用され、現代では紙幣や証券用紙とされる。また薄く漉いてもじょうぶなので、コピー紙や謄写版原紙としても重要である。
 栽培は種子を播(ま)いて苗を仕立て、本植後3~4年目から毎年枝を刈り取り、20年間も収穫を続けることができる。最近は和紙の利用減につれ繊維作物としての需要が減ってきたが、早春の花が美しいので観賞用庭園樹として普及している。[星川清親]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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