ムハンマド=アブドゥフ(英語表記)Muḥammad‘Abduh

旺文社世界史事典 三訂版 「ムハンマド=アブドゥフ」の解説

ムハンマド=アブドゥフ
Muḥammad‘Abduh

1849〜1905
エジプトのイスラーム改革思想家
カイロのアズハル学院に学び,そこで教えた。アフガーニーの影響を受けて民族運動を支える指導的ウラマーとなる。アラービー蜂起で1882年国外追放になり,パリでアフガーニーとともに帝国主義批判を展開した。1888年の帰国後は裁判官の活動と国民教育に力を注いだ。彼は,合理主義立場伝統を革新することがイスラームの精神を復興することだと説き,以後のイスラーム改革思想に大きな影響を与えた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android