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ヤズド Yazd

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヤズド
Yazd

イラン中部,ヤズド州州都エスファハンの南東 260km,標高 1240mの平原に位置する。気候は完全な砂漠気候で,気温は最高 41℃ (7月) ,最低-7℃ (12月) である。生糸の生産が多く,アーモンドなどの果物を産するが,穀物生産は消費量の3分の1にすぎず,以前から移民として出る者が多い。この地方は数世紀にわたって華麗な絹織物の製造で知られ,ヤズド市内だけでも 9000人以上がこれに従事している。住民の多くはゾロアスター教徒である。5世紀以来の歴史をもつ市は城壁に囲まれ,重要なモスク陵墓がある。イラン最高のミナレットをもつ「金曜日モスク」は彩色陶器 (ファイアンス) のモザイクで飾られ,その他のモスクや陵墓も漆喰の浮彫や彩色で飾られ,ミナレットやその他の塔が市中に立並んでいる。コム,エスファハンと鉄道で結ばれている。人口 27万 5298 (1991) 。

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デジタル大辞泉の解説

ヤズド(Yazd)

イラン中部の都市。ヤズド州の州都。カビール砂漠の南、ルート砂漠の西に接する乾燥地帯に位置する。ゾロアスター教中心地として知られ、1500年以上聖火を灯し続けているという拝火神殿や、風葬鳥葬が行われた沈黙の塔がある。絹織物・絨毯(じゅうたん)などの繊維産業が盛ん。2017年、世界遺産(文化遺産)に登録された。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヤズド【Yazd】

イラン中央部カビール砂漠の南,シール山(4078m)の山麓に位置する都市。人口30万6000(1994)。砂漠からの砂嵐がたびたび吹く。年間降雨量は60mmと少なく,土地に塩分が多いため農産物の収穫は低い。じゅうたん,絹織物業が盛ん。14~15世紀がこの都市の〈黄金時代〉であったが,アフガン族の侵入(18世紀前半)で繁栄も失われた。市の北西部に主モスク(14世紀建設)がある。約6000人といわれるゾロアスター教徒が住み,郊外には風葬・鳥葬のための〈沈黙の塔〉がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヤズド
やずど
Yazd

イラン中部、ヤズド州の州都。人口32万6776(1996)。カビール砂漠の南の乾燥地にあり、春・夏は熱風と砂塵(さじん)に覆われ、冬は寒い。綿・絹織物が主産業。イランのゾロアスター教の中心地で、約6000人の教徒が住む。風葬、鳥葬が行われた「沈黙の塔」が残っている。[香川優子]

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