上月(読み)のぼりづき

精選版 日本国語大辞典 「上月」の意味・読み・例文・類語

のぼり‐づき【上月】

  1. 〘 名詞 〙 秋、新月から次第に満ちて満月になるまでの月をいう。⇔降月(くだりづき)。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「息を引まで京の空のみ 大三柱また夜をこめてのぼり月」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)第一〇)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「上月」の意味・わかりやすい解説

上月
こうづき

兵庫県南西部、佐用郡(さようぐん)にあった旧町名上月町(ちょう))。現在は佐用町の南西部を占める一地区。1955年(昭和30)幕山(まくやま)、西庄(にしのしょう)の2村が合併して町制施行、上月町が成立。町名は史跡上月城にちなむ。1958年上月町に久崎(くざき)町が合併。2005年(平成17)佐用町に合併。千種川(ちくさがわ)上流山間盆地に位置し、JR姫新線(きしんせん)と国道179号が並走し、同373号が南北に交わる。また、久崎に智頭急行(ちずきゅうこう)が通じる。農林業が中心で、米作を中心に、ダイズコムギなどを栽培し、「もち大豆みそ」「もち大豆豆腐」を特産する。シイタケ栽培も盛ん。上月城は1336年(延元1・建武3)赤松氏本城(白旗城)の北の守りとして築かれたが、尼子氏(あまごうじ)滅亡の舞台となった。歴史民俗資料館では廃絶した海田紙(かいだし)の紙漉(す)きの実演をしている。

大槻 守]

『『上月町史』(1988・上月町)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上月」の意味・わかりやすい解説

上月
こうづき

兵庫県西部,佐用町南西部の旧町域。千種川の中流域に位置し,西は岡山県に接する。 1955年幕山村と西庄村合体して町制。 1958年久崎町と合体。 2005年佐用町,南光町,三日月町と合体して佐用町となった。地名千種川の支流佐用川右岸の城山にあった尼子氏上月城由来。岡山県境の杉坂峠は元弘2 (1332) 年後醍醐天皇が隠岐に流されたときの児島高徳ゆかりの地。

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百科事典マイペディア 「上月」の意味・わかりやすい解説

上月[町]【こうづき】

兵庫県西部,佐用郡の旧町。千種(ちくさ)川の支流佐用川流域を占め,大部分が山林で,米,麦,大豆,シイタケを産する。姫新(きしん)線が通じる。中世末の尼子氏の根拠地上月城があった。2005年10月佐用郡三日月町,南光町と佐用郡佐用町へ編入。91.68km2。5679人(2003)。

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改訂新版 世界大百科事典 「上月」の意味・わかりやすい解説

上月 (こうづき)

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