精選版 日本国語大辞典 「上月」の意味・読み・例文・類語
のぼり‐づき【上月】
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兵庫県南西部、佐用郡(さようぐん)にあった旧町名(上月町(ちょう))。現在は佐用町の南西部を占める一地区。1955年(昭和30)幕山(まくやま)、西庄(にしのしょう)の2村が合併して町制施行、上月町が成立。町名は史跡上月城にちなむ。1958年上月町に久崎(くざき)町が合併。2005年(平成17)佐用町に合併。千種川(ちくさがわ)上流の山間盆地に位置し、JR姫新線(きしんせん)と国道179号が並走し、同373号が南北に交わる。また、久崎に智頭急行(ちずきゅうこう)が通じる。農林業が中心で、米作を中心に、ダイズ、コムギなどを栽培し、「もち大豆みそ」「もち大豆豆腐」を特産する。シイタケ栽培も盛ん。上月城は1336年(延元1・建武3)赤松氏本城(白旗城)の北の守りとして築かれたが、尼子氏(あまごうじ)滅亡の舞台となった。歴史民俗資料館では廃絶した海田紙(かいだし)の紙漉(す)きの実演をしている。
[大槻 守]
『『上月町史』(1988・上月町)』
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