上松(町)(読み)あげまつ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

上松(町)
あげまつ

長野県南西部、木曽(きそ)郡にある町。木曽谷の中心集落の一つで、1922年(大正11)駒ヶ根(こまがね)村が町制施行し、駅名により上松町と改称。JR中央本線と国道19号が走る。町域は木曽川の両岸にわたるが、集落は川に沿う段丘の小さな平地に散在し、中心集落の上松は木曽川の左岸段丘上にある。東には木曽山脈の主峰駒ヶ岳がある。江戸時代は、中山道(なかせんどう)(木曽街道)の宿駅をなし、また木曽谷全体の林政をつかさどる尾張(おわり)藩の木曽材木役所が置かれた。明治以後は材木の流送や、森林鉄道の中心をなし、多くのヒノキをはじめ木材が集積され、このため現在も製材・木工場が多い。中京方面に近いことから自動車部品の製造業も育っている。ヒノキの天然美林の赤沢自然休養林、寝覚ノ床(ねざめのとこ)(国指定名勝)、木曽の桟(かけはし)など優れた自然景観や旧跡に恵まれ、赤沢森林鉄道や上松町民俗資料館もある。面積168.47平方キロメートル、人口5245(2010)。[小林寛義]
『楯英雄著『木曽ひのきの里――上松の歴史散歩』(1980・寝覚宿)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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