下田温泉(読み)しもだおんせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「下田温泉」の意味・わかりやすい解説

下田温泉(熊本県)
しもだおんせん

熊本県天草市(あまくさし)天草町天草下島(しもしま)の西海岸にあり、天草灘(なだ)に臨む島内第一の温泉雲仙(うんぜん)天草国立公園に含まれる。泉質は含重曹弱食塩泉。建武(けんむ)年間(1334~1338)シラサギが河床で傷をいやしていたのが契機となって泉源が発見され、大正時代まで河床に自然に湧出(ゆうしゅつ)する温泉を利用。白鷺温泉(しらさぎおんせん)ともいう。ポンプ揚湯ながら、泉温は44~54℃。国民保養温泉に指定されている。本渡(ほんど)バスセンターからバスで40分。

[山口守人]


下田温泉(静岡県)
しもだおんせん

静岡県下田市下田港沿いにある温泉。海に面して旅館が建ち並び、華やかな外観を呈している。温泉は蓮台寺温泉(れんだいじおんせん)からの引き湯で、泉質は単純温泉。南伊豆観光の拠点になっている。

[川崎文昭]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下田温泉」の意味・わかりやすい解説

下田温泉
しもだおんせん

熊本県南西部,天草諸島下島西部にある温泉。天草市に属する。泉質は重曹泉,食塩泉。泉温は 40~52℃。湯量は豊富。リウマチ,胃腸病などに効能があるといわれる。天草灘に臨み,風光の美しい国民保養温泉地である。天草五橋の開通以来観光客や海水浴客が増加した。近くに海食洞の発達した国の名勝・天然記念物の妙見浦があり,雲仙天草国立公園に属する。

下田温泉
しもだおんせん

静岡県東部,伊豆半島の南東部,下田市の中心市街地にある温泉。泉質は単純泉。泉温は 37℃。リウマチ,神経痛外傷などにきく。一部を除いて,北郊の蓮台寺温泉から引き湯している。柿崎海岸寄りに近代的ホテル,旅館,娯楽施設が立並ぶ。富士箱根伊豆国立公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「下田温泉」の解説

下田温泉

静岡県下田市にある温泉。市内の蓮台寺温泉、河内温泉、白浜温泉、観音温泉からなる。南伊豆観光の拠点。

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