下部温泉(読み)しもべおんせん

精選版 日本国語大辞典 「下部温泉」の意味・読み・例文・類語

しもべ‐おんせん‥ヲンセン【下部温泉】

  1. 山梨県南部、身延町にある温泉戦国時代武田信玄川中島戦い上杉謙信から受けた肩先の傷を治療した隠し湯として知られる。泉質は単純泉、食塩泉

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日本歴史地名大系 「下部温泉」の解説

下部温泉
しもべおんせん

[現在地名]下部町下部

下部川(湯川)沿いにある。湯温は摂氏約三二度。承和三年(八三六)熊野の神がここに出現し温泉が湧出したので、熊野権現(現熊野神社)を温泉宮と別称し祀ったと伝える(甲斐国志)。建治四年(一二七八)二月二三日の日蓮書状(日蓮聖人遺文)に「しもへのゆのついてと申者を、あまたをひかへして候」とみえ、至徳四年(一三八七)成立の「塩山抜隊和尚語録」の偈頌に「到甲州下部温泉次作三頌」とあり、甲斐では最も古くから知られた温泉であった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「下部温泉」の意味・わかりやすい解説

下部温泉
しもべおんせん

山梨県南西部、身延町(みのぶちょう)にある温泉。下部川上流の湯川渓谷にある温泉で「信玄のかくし湯」として知られ、国民保養温泉地となっている。泉質は単純温泉打ち身骨折特効があるため、湯治客も多い。身延山、富士五湖観光の基地でもある。5月中旬、「信玄公かくし湯まつり」が行われる。

横田忠夫

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下部温泉」の意味・わかりやすい解説

下部温泉
しもべおんせん

山梨県南西部,身延町にある温泉。富士川左岸の支流常葉川に注ぐ下部川に沿う。泉質は単純硫黄泉。泉温は 22~32℃。武田信玄の隠し湯として有名で,静寂な療養温泉地。外傷,打撲,火傷や神経痛,リウマチに特効があり,国民保養温泉地に指定されている。富士五湖方面の観光や身延山参詣の宿泊地でもある。

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デジタル大辞泉プラス 「下部温泉」の解説

下部温泉

山梨県南巨摩郡身延町、下部川沿いにある温泉。古くからの湯治場として知られ、武田信玄の隠し湯のひとつと言われる。1956年、国民保養温泉地に指定。

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