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不可侵権 ふかしんけん inviolability

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

不可侵権
ふかしんけん
inviolability

国際法上,外交官らが駐在国で認められる特権。外交官の身体,生命,自由,尊厳,信書など,また外交公館不可侵とされる。外交官を抑留したり,公館に許可なく立入ることはできないことはもとより,接受国は特別の保護を与え,侵害防止のため十分な措置をとらなければならない。

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デジタル大辞泉の解説

ふかしん‐けん【不可侵権】

侵すことのできない権利。特に国際法上、外交使節などがその駐在する国で侵してはならないと認められている特権。身体・名誉・館舎・文書など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふかしんけん【不可侵権 inviolability】

外交官が接受国において一般外国人よりも手厚い保護を受ける権利のことで,外交特権の一部にあたる。古代においては外国人は敵と同一視され,殺されたり奴隷にされたりするのがふつうであったが,中世イタリア都市国家の間で通商が盛んになるにつれ,相互に国家の代表を常駐させる必要が生じてきた。不可侵権は,そのために,一般の外国人と区別してこれら使節に特別に認められるようになった権利の一つであり,今日では,常駐使節だけでなく,元首や国際会議に派遣される全権委員などに対しても認められる。

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大辞林 第三版の解説

ふかしんけん【不可侵権】

国際法上、主として外交使節について、その身体・住居・書類・財産・名誉などは侵すことができないとする特権。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

不可侵権
ふかしんけん
inviolability

国際法上、外国人は現に滞在する国家の管轄権に服するのを原則とするが、例外的に、通常の管轄権行使以上に丁重に手厚い保護を受ける場合があり、これが権利として認められるのが不可侵権である。外交官の不可侵権は外交特権にあたる。外交使節は本国の威厳を代表するとともに特別の任務に携わる外国の国家機関として、接受国の介入を排除するとともに、接受国は敬意をもって丁重に待遇することを要する。接受国は、その身体・名誉に関しては一般の外国人以上に手厚い保護を与えなければならず、また、使節の館邸や文書はこれを侵してはならない。したがって、使節の逮捕、抑留、拘禁、侮辱などは許されず、接受国はその保護にとくに留意し、侵害ある場合には侵害した者をとくに重く処罰しなければならない。接受国の官憲は職務執行のためでも使節の同意なしには館邸およびその個人的住居に立ち入ることはできず、令状の送達も原則として許されない。
 このほかに、外国にある国家元首、外務大臣、軍艦、軍隊、軍用機、領事などにも、国際慣習法または条約によって不可侵権が認められる。[広部和也]

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