不服(読み)ふふく

精選版 日本国語大辞典 「不服」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ふく【不服】

〘名〙
① 服従しないこと。従わないこと。また、そのもの
※開化評林(1875)〈岡部啓五郎編〉明治六年「丁壮兵役に堪ゆる者を募り、以て不服を征す」 〔春秋左伝‐僖公二八年〕
② (形動) なっとくしないこと。満足できないこと。不満であること。また、そのさま。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「其創始のときは、衆人不服を鳴し」

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デジタル大辞泉 「不服」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ふく【不服】

[名・形動]納得がいかず、不満に思うこと。また、そのさま。不満足。「不服を唱える」「不服な顔をする」
不平[用法]
[派生]ふふくげ[形動]
[類語]不平不満不満足不足鬱憤うっぷん物足りないあっけない敢え無い飽き足りない食い足りない意に満たない期待外れ当て外れ不本意いら立ちいらつくいら立つ今一いまいち今一つもう一つ不完全燃焼フラストレーションクレーム鬱積うっせき不承知心外愚痴繰り言ぐずぐず難色難色を示す首を振る首を横に振る首をひねるかぶりを振る如何なものか口を尖らす

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普及版 字通 「不服」の読み・字形・画数・意味

【不服】ふふく

不承知。

字通「不」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の不服の言及

【異議】より

…訴訟手続上の用語で,裁判所や相手方等の行為に対して不服を述べること。たとえば,裁判長の訴訟の進め方や証拠調べでの具体的措置に対して異議を述べたり(民事訴訟法150,202条3項,刑事訴訟法309条),調書の記載に関して異議を述べるなど。…

※「不服」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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