デジタル大辞泉 「心外」の意味・読み・例文・類語 しん‐がい〔‐グワイ〕【心外】 [名・形動]思いもよらないこと。思いがけないこと。思いがけない仕打ちや予想に反した悪い結果などに対して、腹立たしく感じたり残念に思ったりすること。また、そのさま。「疑われるとは心外だ」「心外な結果に終わる」[類語]悔しい・残念・口惜くちおしい・恨うらめしい・腹立たしい・無念・癪しゃく・意外・思いのほか・案外・思いがけない・思いも寄らない・慮外・存外・望外・予想外・意表・なかなか・意想外・不慮・ゆくりなく・不服・不平・不満・不満足・不足・鬱憤うっぷん・物足りない・あっけない・あえない・飽き足りない・食い足りない・意に満たない・期待外れ・当て外れ・不本意・いら立ち・いらつく・いら立つ・今一いまいち・今一つ・もう一つ・不完全燃焼・フラストレーション・クレーム・鬱積うっせき・不承知・愚痴・繰り言・ぐずぐず・難色・難色を示す・首を振る・首を横に振る・首をひねる・頭かぶりを振る・如何なものか・口を尖らす・もしや・もしかしたら・もしかすると・ひょっとすると・ひょっとしたら・ひょっとして・あるいは・もしかして・どうかすると・下手すると・一つ間違えば・ことによると・あわよくば・まかり間違う・よもや・まさか・万万ばんばん・夢か現うつつか・図らずも・はしなく・はしなくも・突然・唐突・案に相違する・意表を突く・まぐれ・ひょんな・ひょっと・ゆくりなし・我にもなく・期せずして・悪くすると・事と次第による・事によると・ともすると・ややもすれば・何かにつけ・何かと言えば・折に触れて・もしくは・はたまた・ないし・偶然・たまさか・時として・かも知れない・思わず・思わず知らず・我知らず・知らず知らず・折もあろうに・折悪しく しん‐げ【心外】 心のほか。心のそと。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「心外」の意味・読み・例文・類語 しん‐がい‥グヮイ【心外】 〘 名詞 〙① 一心の外。心の外。しんげ。[初出の実例]「あらん限りの感覚を鼓舞して、之を心外に物色した所で」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉六)[その他の文献]〔伝習録‐上〕② ( 形動 ) 思うままにならないこと。考えどおりでないこと。また、そのさま。思いのほか。意外。案外。〔日葡辞書(1603‐04)〕[初出の実例]「難波物語の批難、心外なり。きっくゎい也」(出典:評判記・満散利久佐(1656)石州)③ ( 形動 ) 全く予期に反して悪い結果となること。また、そのさま。もってのほか。残念。遺憾。[初出の実例]「女ふとどきかさなり、心外(シングハイ)ならば、たとひ不会となるとも、指をばきらせぬ法なり」(出典:評判記・色道大鏡(1678)五)「御心外尤ながら御老人の腕さき、万一伴之丞に討たれさっしゃれば」(出典:浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)下) しん‐げ【心外】 〘 名詞 〙 ( 「げ」は「外」の呉音 ) 仏語。心の外。外境。または心以外。[初出の実例]「慈恩大師は、心外(シンゲ)の法を有すんば生死輪廻に一心を覚知すればと生死永く弃つと釈し給へり」(出典:米沢本沙石集(1283)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by