鬱憤(読み)ウップン

デジタル大辞泉 「鬱憤」の意味・読み・例文・類語

うっ‐ぷん【鬱憤】

外へ出さないで心の中に抑えている怒りや恨み。また、そういう気持ちが積もること。「鬱憤を晴らす」
「善忠が所領を取りて左馬の助に申し与へんとするを―する折節なり」〈太平記・三五〉
[類語]怒り腹立ち憤り怒気瞋恚しんい憤怒ふんど・ふんぬ憤懣ふんまん義憤痛憤悲憤憤激憤慨ふんがい立腹激怒癇癪かんしゃく逆鱗げきりん憤ろしい腹立たしい業腹ちゅうっ腹やけっ腹悲憤慷慨喧嘩早い喧嘩っぱや癇癖癇性ヒステリック虫気短気気短短慮せっかち性急気早気が短い気忙しい直情径行逆上高ぶるのぼせる激するかっとなるいきり立つはやり立つのぼせ上がる血迷う血走る怒りっぽい切れる瞬間湯沸かし器不服不平不満不満足不足物足りないあっけないあえない飽き足りない食い足りない意に満たない期待外れ当て外れ不本意いら立ちいらつくいら立つ今一いまいち今一つもう一つ不完全燃焼フラストレーションクレーム鬱積うっせき不承知心外愚痴繰り言ぐずぐず難色難色を示す首を振る首を横に振る首をひねるかぶりを振る如何なものか口を尖らす

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精選版 日本国語大辞典 「鬱憤」の意味・読み・例文・類語

うっ‐ぷん【鬱憤】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 内にこもりつもった怒りや不満。晴れないうらみ。
    1. [初出の実例]「鬱憤之膓一時九廻」(出典:明衡往来(11C中か)上本)
    2. 「一先落給ひ、かさねて此の鬱憤(ウップン)をとげしめ給へとて」(出典信長記(1622)八)
    3. [その他の文献]〔班固‐竇車騎北征頌〕
  3. ( ━する ) 不平、不満の気持が心にこもってつもること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「此上又南北神訴に及び、衆徒鬱憤(ウッフン)して忿(いか)らば、以外の珍事なるべし」(出典:太平記(14C後)二四)

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普及版 字通 「鬱憤」の読み・字形・画数・意味

【鬱憤】うつぷん

鬱怒

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