苛立つ(読み)イラダツ

デジタル大辞泉 「苛立つ」の意味・読み・例文・類語

いら‐だ・つ【苛立つ】

[動タ五(四)]気持ちがいらいらして、じっとしていられなくなる。じれる。「―・つ気持ちを抑える」「じらされて、心が―・つ」
[動タ下二]いらだてる」の文語形
[類語]かりかりじりじりやきもきむしゃくしゃむずむずうずうずじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこいまどろっこい躍起隔靴掻痒いらいら荒れる荒らすすさむすさぶ焦慮苛立ち焦燥焦るせく急き込む気が急く逸るテンパる焦心尖る不服不平不満不満足不足鬱憤うっぷん物足りないあっけないあえない飽き足りない食い足りない意に満たない期待外れ当て外れ不本意今一いまいち今一つもう一つ不完全燃焼フラストレーションクレーム鬱積うっせき不承知心外愚痴繰り言ぐずぐず難色難色を示す首を振る首を横に振る首をひねるかぶりを振る如何なものか口を尖らすまどろっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしい煮え切らないうやむやあやふや漠然おぼろげ曖昧どっちつかず要領を得ないぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病小胆小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断

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精選版 日本国語大辞典 「苛立つ」の意味・読み・例文・類語

いら‐だ・つ【苛立】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 タ行五(四) 〙
    1. とげや毛が一面に立つ。
      1. [初出の実例]「日のくれて山の端えをつる時分さむい毛いらだった馬に駄てもどるぞ」(出典:玉塵抄(1563)四七)
    2. (思うようにいかなかったり、不快なことがあったりして)気持がたかぶる。あせってじりじりする。いらいらする。じれる。いらつ。
      1. [初出の実例]「日数もけふを限りと思へば、こころ頻に焦躁(イラダツ)のみ」(出典読本・南総里見八犬伝(1814‐42)一)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 タ行四段活用 〙 不快な刺激などで気持をたかぶらせる。いらいらさせる。
    1. [初出の実例]「妖魔はこの体に気を焦燥(イラ)だち、妨げされては安からじと」(出典:宝の山(1891)〈川上眉山〉五)
  3. [ 3 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙いらだてる(苛立)

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