コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

久米寺 クメデラ

百科事典マイペディアの解説

久米寺【くめでら】

奈良県橿原市久米町にある真言宗御室派の寺。本尊薬師如来久米の仙人が建立したと伝える。延暦年間(782年―806年)に空海がここに住み《大日経》を感得したと伝える。
→関連項目橿原[市]

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

くめでら【久米寺】

奈良県橿原市にある高野山真言宗の寺。聖徳太子の弟来目皇子くめのおうじまたは久米仙人の創建と伝える。空海がここで「大日経」を感得し、入唐を志したとの伝説がある。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

久米寺
くめでら

奈良県橿原(かしはら)市久米町にある真言宗御室(おむろ)派の別格本山。仁和寺(にんなじ)別院。霊禅山(れいぜんざん)東塔院と号する。久米部の氏寺ともいわれる。本尊は薬師如来(やくしにょらい)。聖徳太子の弟が眼病を患ったとき、ここで薬師如来に祈ったところ、満願の暁、二十五菩薩(ぼさつ)とともに薬師如来が降臨、たちまち眼病が治ったので、自ら来目(くめ)の皇子と称し、寺をつくったのに始まると伝える。あるいは、吉野で修行して神通(じんずう)力を得た久米仙人が創建、百数十年間住し、東大寺建立の際に諸国の大木や大石を仙術で運んだともいう。さらに、インドから中国へ密教を伝えた善無畏(ぜんむい)三蔵が住して、多宝塔を建立し、仏舎利と『大日経』を納めたという。空海は『大日経』の研究のため入唐(にっとう)し、帰国後ここで講讃(こうさん)したので真言宗発祥の聖地とされる。多宝塔は国の重要文化財。1月8日に初薬師、5月3日に二十五菩薩練供養大会式(ねりくようだいえしき)が行われる。寺の南方に益田岩船(ますだいわふね)という巨石がある。[田村晃祐]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の久米寺の言及

【久米の仙人】より

…これにより人々は久米をうやまい,天皇は田30町を与えた。久米はそこに寺を建てたがこれが久米寺(奈良県橿原市)である。以上のように久米寺の縁起を語った説話だが,後世には話の前半がもてはやされ,久米の仙人といえば好色者の代表のように伝えられるに至った。…

※「久米寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

久米寺の関連キーワード奈良県高市郡明日香村奥山奈良県橿原市久米町佐保山彦左衛門大御堂廃寺跡奈良県橿原市高岡智照尼橿原[市]益田池創建入唐

今日のキーワード

偽計業務妨害罪

虚偽の風説を流布し,または偽計を用いて人の業務を妨害する罪 (刑法 233) 。流布とは,犯人自身が公然と文書,口頭で伝達するほか,口伝えに噂として流す行為も含む。偽計とは人を欺罔,誘惑し,あるいは人...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android