付合(法律)(読み)ふごう

  • 付合
  • 法律

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

別の所有者に属する2個以上の物が結合して社会通念上1個の物になること。民法は、所有権取得の方法の一つとしてこれを規定している(242条~244条)。たとえば、ある人の樹木が他の人の土地に植えられて根を張った場合や、ある人の煉瓦(れんが)を使って他の人が家を増築した場合などが附合である。民法は、この場合における所有権の帰属を次のように定めている。(1)動産が不動産に付合した場合には、不動産の所有者が動産の所有権を取得する(242条)。(2)動産と動産が付合した場合には、おもな動産の所有者がその物(合成物)の所有権を取得し(243条)、どちらがおもな動産であるか区別できないときには、合成物を共有する(244条)。前述の例では、樹木・煉瓦の所有権は土地・家の所有者に帰属する。ただし樹木・煉瓦の所有者には償金を支払わなければならない(248条)。

[高橋康之・野澤正充]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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