普及版 字通 「催(漢字)」の読み・字形・画数・意味
催
常用漢字 13画
[字訓] もよおす・うながす
[説文解字]
[字形] 形声
声符は崔(さい)。〔説文〕八上に「相ひ擣(う)つなり」とあり、強く催責することをいう。〔詩、風、北門〕「室人交(こもごも)(あまね)く我を摧(せ)む」の摧(さい)と同義。〔韓詩〕にその字を(さい)に作る。崔は隹(とり)の形に従い、もと鳥占(とりうら)の古俗を背景とする字で、ものを督責するときに行われたものであろう。
[訓義]
1. もよおす、うながす、せまる、せめる。
2. ことをはじめる、きざす、おこす。
3. 摧と通じ、はばむ、とめる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕催 モヨホス・ウナガス・ソソクル・ハバム・コフル・ツクル
[語系]
催dzui、・挫tsuaiは声が近く、は斬芻、そのようになぎ倒す行為を挫という。催は摧・などとともに、他に打撃を与えるような呪的行為を意味する語であろう。
[熟語]
催科▶・催花▶・催快▶・催喚▶・催帰▶・催駆▶・催呼▶・催拘▶・催告▶・催索▶・催愁▶・催春▶・催妝▶・催粧▶・催進▶・催人▶・催税▶・催切▶・催銭▶・催租▶・催促▶・催替▶・催徴▶・催提▶・催督▶・催迫▶・催▶・催弁▶・催眠▶・催命▶・催理▶・催糧▶
[下接語]
雨催・開催・寒催・共催・鼓催・主催・勅催・風催・漏催
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報