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出版の自由 しゅっぱんのじゆうfreedom of the press

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

出版の自由
しゅっぱんのじゆう
freedom of the press

狭義においては,表現の自由のうち印刷を媒体とする表現行為の自由を意味するが,言論の自由と並んで表現の自由を象徴する意義をもつことから,広く表現の自由一般の別称として用いられることも多い。出版はかつてきびしい検閲下におかれていたため (1644年出版の J.ミルトンの『アレオパジティカ』は,かかる検閲制に対する抗議書である) ,出版の自由は当初は主として検閲からの自由を意味していたが,のちには事後処罰からの自由をも意味するようになった。日本国憲法は「言論,出版その他一切の表現の自由は,これを保障する」 (21条1項) と規定するとともに,「検閲は,これをしてはならない」 (同条2項前段) と定めている。この出版の自由は,立憲民主主義過程の維持・発展にとって不可欠な前提をなすところから,その制限はごく例外的な場合に限ると解されている。 (→知る権利 , 事前抑制 , 検閲 , 明白かつ現在の危険 )  

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百科事典マイペディアの解説

出版の自由【しゅっぱんのじゆう】

出版によって思想を発表する自由。表現の自由の中でも最も重要なもので,本来いかなる支配権力によっても侵されてはならない基本的人権一つとして,現在各国とも憲法で保障している。

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大辞林 第三版の解説

しゅっぱんのじゆう【出版の自由】

出版という手段を用いて表現活動を行う自由。表現の自由の一つとして憲法により保障される。

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世界大百科事典内の出版の自由の言及

【出版】より

… 今日,自由世界の出版界が当面している共通の問題としては,(1)一般的不況のなかで,各国の高等教育への資源配分が制約されているため,図書館や個人読者の購入が伸びないこと,(2)フォトコピーのまんえんに対して,出版界が有効な対策を打ち出しえないでいること,(3)新しいメディアに対する有効な対応策をまだ発見しえていないという不安,などが主要なものといえよう。 これに対して,社会主義諸国は一般に書籍の生産に熱心であったが,(1)出版の自由を欠いていること,(2)入手に大きな制約があること,などその出版システムはマイナスの面もまた多くもっていた。 さらに全世界的な情報の伝達,文化の交流を考えるとき,今日,三つの解決すべき難問題がある。…

※「出版の自由」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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