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分光化学 ぶんこうかがく spectrochemistry

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

分光化学
ぶんこうかがく
spectrochemistry

分光学の理論および方法を用いて物質の構造や分析方法を研究する化学の一部門。 1859年に G.R.キルヒホフが,各元素はそれぞれ固有のスペクトルを示し,それが元素の検出や同定の有力な手がかりになることを発見したのが始りである。

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デジタル大辞泉の解説

ぶんこう‐かがく〔ブンクワウクワガク〕【分光化学】

分光学の理論および実験方法を用いて物質の構造・反応・性質などを研究し、また分析法を研究する化学の一分野。

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大辞林 第三版の解説

ぶんこうかがく【分光化学】

分光学の理論・測定方法を応用して、物質の構造や化学的性質・分析法などを研究する化学の一分野。赤外・可視・紫外・ X 線スペクトル、核磁気共鳴吸収、さらには閃光法などが分子構造の解明などに利用されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

分光化学
ぶんこうかがく
spectrochemistry

物質が吸収あるいは放出する光のスペクトルを測定し、これを解析して、物質の構造や分析を研究する化学の一分野。分光化学始まりは、原子の発光スペクトルの利用である。原子の発光スペクトルは元素に固有である。したがって、いわゆる湿式の化学分析(各種の試薬の作用による分離、確認に基づく分析)が分析の主たる方法であった20世紀の前期に、比較的少量の試料を用いて、その発光スペクトルを測定し、その元素組成を明らかにすることができるようになった。さらに各種の着色した試料の吸収スペクトル(電子スペクトル)の測定が分析に利用された。湿式の化学分析が主流であった往時には、これらの分光化学的手法はきわめて新しいものであった。しかし、今日の化学研究では、多くの無機および有機化合物の分析にあたって、各種のスペクトルを測定するのが通常となったので、これらをあえて分光化学とはよばなくなってきた。またスペクトルを基にして物質の構造を詳細に研究する分野は構造化学とよばれるようになった。分光化学という語はおそらく、日本で分光化学による分析を開拓した柴田雄次(しばたゆうじ)の著書『分光化学』(1921)によるもので、大正末期以来第二次世界大戦直後まで頻用され、また東京大学理学部には「分光化学研究センター」という名称の研究センターが1976(昭和51)年から91年(平成3)スペクトル化学研究センターに改組されるまでの間設置され、建物には柴田雄次の直筆によるセンター名のプレートが掲げられた。現在では個々のスペクトル法はたとえば電子分光、振動分光、磁気分光のようによばれるが、これらを一括した分光化学という用語はむしろ伝統的な感じで用いられることが多い。[徳丸克己]

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