剣神社(読み)ツルギジンジャ

デジタル大辞泉 「剣神社」の意味・読み・例文・類語

つるぎ‐じんじゃ【剣神社】

福井県丹生郡越前町にある神社祭神気比けひ大神素戔嗚尊すさのおのみこと忍熊おしくま大神。織田庄出身の織田信長氏神として有名。通称、織田明神さん。

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精選版 日本国語大辞典 「剣神社」の意味・読み・例文・類語

つるぎ‐じんじゃ【剣神社】

  1. 福井県丹生(にう)郡越前町にある神社。旧国幣小社。祭神は素盞嗚(すさのお)大神、気比(けひ)大神、忍熊(おしくま)大神。神功皇后摂政一三年の創建と伝える。中世、所在地の織田庄が京都妙法院領となったため長く延暦寺本末の関係を結んだ。のち祠官家から織田信長が出て大いに興隆。社蔵の梵鐘(奈良時代)は国宝。越前国二の宮。織田明神さん。剣大明神。

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日本歴史地名大系 「剣神社」の解説

剣神社
つるぎじんじや

[現在地名]東山区今熊野剣ノ宮町

鳥居は西に面し、本殿は南面する。祭神は伊邪那岐いざなぎ命・伊邪那美いざなみ命。旧村社。現在の祭日は五月七日。「雍州府志(貞享三年刊)に「在新熊野南伝言、所天叢雲剣也」と伝承があり、古く剣の宮と称された。また「拾遺都名所図会」(天明七年刊)は「新熊野の南、林の中にあり。祭る所白山権現第一皇子」とする。文明二年(一四七〇)に兵火にかかり、その後は泉涌せんにゆう(現東山区)の下にあり、江戸時代前期に幕府の手で修理が加えられたというが、以後天明・天保と二度にわたり火災に遭っている(坊目誌)


剣神社
つるぎじんじや

[現在地名]糸魚川市宮平

宮平みやだいら集落南方のはや川に沿って上ると、東方ほこヶ岳(一三一六・三メートル)を望む。祭神は建須之男命・伊邪那岐命・大穴牟遅命。旧村社。大同二年(八〇七)勧請で、もと佐多さた神社といい、神体が古代の剣であったため剣社と唱えたという(西頸城郡誌)一説では鉾ヶ岳山頂に神を勧請し、同四年麓に遷座したとする。社伝では出雲国から佐陀さだ神社を勧請したともいう。「延喜式」神名帳の頸城郡一三座の一つに佐多神社がある。


剣神社
つるぎじんじや

[現在地名]木屋平村 川上カケ

剣山頂の北東部、富士ふじ池谷いけだに(藤の池谷川)のほとりにあり、剣山本宮とも称する。主祭神として安徳天皇・須佐之男命・大山祇命を祀り、旧郷社。社地に隣接して、当社の別当寺であった竜光りゆうこう寺の藤の池本坊がある。社伝によれば壇ノ浦で安徳天皇を救った阿波国主田口成良は、村上水軍の助けを得て四国の山中に入り、祖谷いや山に行幸、次いで文治元年(寿永四年、一一八五)木屋平村の藤の池に行在所を構え、平家再興を祈願して剣山頂近くの宝蔵ほうぞう石の下に安徳天皇御佩の宝剣を奉ったという。


剣神社
つるぎじんじや

[現在地名]防府市大字高井

右田みぎたヶ岳と西目にしめ山の間を流れる剣川が、平地に出た付近の右岸に鎮座する。素盞嗚命を祀る。旧郷社。

古くは剣川上流、佐波山さばやま峠の登り口にあたる勝坂かつえざかに鎮座していたと伝え、「延喜式」神名帳に「ツルキノ 神社」と記される。「三代実録」貞観九年(八六七)八月一六日条に「周防国(中略)従五位上剣神・二俣神」に正五位下を授けるとある。

社伝によれば仲哀天皇が筑紫行幸の時、夷狄降伏を祈願して八握剣を神体として祀ったといい、以後、武勇の神として歴代の大内氏に崇敬され、社領も多かったという。


剣神社
つるぎじんじや

[現在地名]国分市敷根

敷根しきねの西端、検校けんこう川河口左岸、国道一〇号の南側に鹿児島湾に面して鎮座する。祭神は天児屋根尊・日本武尊で、旧郷社。創建の経緯については不詳であるが、社伝などによると韓国宇豆峯からくにうずみね神社の分霊を勧請した神社という。また古くは現在地の北東六、七町にある剣岩の岩頭に石祠を祀り、岩下の平地に拝殿があったといい、延宝元年(一六七三)に現在地に遷宮したという。

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百科事典マイペディア 「剣神社」の意味・わかりやすい解説

剣神社【つるぎじんじゃ】

福井県織田町(現・越前町)に鎮座。旧国幣小社。素戔嗚(すさのお)尊をまつる。気比大神を配祀することから気比神宮との関連が想定される。神功皇后の時の鎮座と伝える。延喜式内社とされ,越前国二宮という。織田明神と通称。例祭10月9日。戦国期や織田信長の時代の古文書がある。
→関連項目織田[町]

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デジタル大辞泉プラス 「剣神社」の解説

剣(つるぎ)神社

福井県丹生郡越前町にある神社。祭神は素盞嗚大神(すさのおのおおかみ)、気比大神(けひのおおかみ)、忍熊王(おしくまのみこ)。国宝に指定されている梵鐘がある。織田信長が氏神と崇めたことから「織田明神」とも呼ばれる。

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