出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
これまでになかったものを新しくつくりだすこと。この概念は、既存の要素あるいは素材の独創的組合せによる新しいタイプの事物の産出から、まったくの無からの世界そのものの創出に至る広い範囲で使われる。西洋のキリスト教的思考の伝統においては、創造の原型として、つねに、超越的な人格神による「無からの世界の創造」が念頭に置かれ、たとえば、芸術的創作なども、ロマン派の「天才」論に典型的にみられるように、それとの類比において考えられる傾向がある。しかし現代においては、創造の概念も有限者としての人間の相対的場に置き直されて、自由な人格の美的ないし道徳的営みとして考えられることが多い。
[坂部 恵]
貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...