日本歴史地名大系 「吉田遺跡」の解説
吉田遺跡
よしだいせき
山口盆地のほぼ中央部を東西に流れる
調査の順序と遺跡の性格などによって、第I地区から第V地区までの五地区に分け、約一〇年を費やして発掘調査が行われた。第I地区では、弥生時代から古墳時代と中世を経て近代まで間欠的に営まれた村落跡が明らかにされている。とくに古墳時代前期の村落跡は住居跡のプランがよく残り、古式土師器が出土した一基の住居跡には造付けの竈があり、本地方での竈出現の時代的上限を知る資料となっている。
第II地区は洪積台地に立地し、土師器と須恵器や陶磁器の破片を出土する古代末中世頃の村落跡で、約二千平方メートルの区域の遺構確認調査を実施し、おびただしい柱穴群と溝の跡が明らかにされている。
吉田遺跡
よしだいせき
吉田遺跡
よしだいせき
吉田遺跡
よしだいせき
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報