青木村
守矢満実書留文明三年(一四七一)正月朔日条に諏訪社上社神使御頭として「
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
栃木県北部、那須郡(なすぐん)にあった旧町名(塩原町(まち))。現在は那須塩原市の南西部を占める一地区。温泉観光地として有名。箒(ほうき)川沿いの古町(ふるまち)、門前(もんぜん)など塩原11湯の温泉(塩原温泉郷)を中心に発展してきた。1919年(大正8)町制施行。1956年(昭和31)箒根(ほうきね)村と合併。1982年塩谷(しおや)郡から那須郡に編入。2005年(平成17)黒磯市(くろいそし)、那須郡西那須野町と合併して那須塩原市となった。旧町域は、那須扇状地と、高原(たかはら)山と帝釈(たいしゃく)山地に囲まれた塩原盆地とに分かれ、日光国立公園に含まれる。塩原温泉のうち元湯は、古く大同(だいどう)年間(806~810)に発見されたと伝えられ、湯治場として栄えてきたが、1884年(明治17)に塩原街道が開削されてのち、尾崎紅葉(こうよう)の『金色夜叉(こんじきやしゃ)』などによって当地の景勝が紹介されて以後入湯客が急増した。1937年(昭和12)には東北本線西那須野駅間に国道400号によるバスも通じ、箒川の渓谷美と相まって、東京大都市圏の保養観光地として発展している。東北新幹線那須塩原駅、野岩(やがん)鉄道の上三依(かみみより)塩原温泉口駅へもバスが通じる。宿泊施設のもっとも集中するのは門前、古町である。農業にあっては那須扇状地における酪農と、高原山北斜面における高冷地野菜の生産などに特色がみられる。
[櫻井明久]
『野口青眉著『塩原風土記』(1954・塩原観光文化社)』▽『『塩原町誌』(1980・塩原町)』
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