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塩原温泉郷 しおばらおんせんきょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

塩原温泉郷
しおばらおんせんきょう

栃木県北部,箒川上流の渓谷,および高原山北麓に湧く温泉群。箒川に沿って入口から大網福渡,塩釜,畑下,袖ヶ沢,須巻,門前古町の諸温泉があり,山麓部の塩ノ湯,奥塩原 (新湯) ,元湯温泉を加えて塩原十一湯と呼んでいる。畑下,門前,古町温泉が中心温泉街を形成する。泉質単純泉,単純炭酸泉,食塩泉,硫酸塩泉硫黄泉など多種類である。泉温は 36~81℃。湯量は多く,河岸に共同浴場もある。観光温泉地ではあるが,各温泉が緑の多い渓流沿いに間隔をおいて位置しているので静かな環境下にある。日光・鬼怒川と塩原を結ぶ日塩道路が開かれ,日光国立公園の広域観光ルートになる。前黒山や鶏頂山へのスキー基地ともなる。観光用のとて馬車は有名。

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百科事典マイペディアの解説

塩原温泉郷【しおばらおんせんきょう】

栃木県北部,那須郡塩原町(現・那須塩原市),箒(ほうき)川に沿い約16kmにわたって点在する温泉群。大網,福渡,塩釜,袖ヶ沢,畑下(はたおり),門前,須巻,古町の8湯と,高原山北斜面の塩ノ湯,奥塩原,元湯の3湯で,8世紀の発見という伝説があるほど古くから湯治場として知られる。
→関連項目塩原[町]西那須野[町]日光国立公園

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大辞林 第三版の解説

しおばらおんせんきょう【塩原温泉郷】

ほうき川上流域とその支流に分布する温泉群。大網・福渡ふくわた・塩釜・塩湯・畑下はたおり・袖ヶ沢・須巻・門前・古町・元湯・新湯あらゆの一一の温泉がある。塩原十一湯。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔栃木県〕塩原温泉郷(しおばらおんせんきょう)


栃木県北部の那須(なす)塩原市、那珂(なか)川支流の箒(ほうき)川上流域にわく温泉群の総称。元湯(もとゆ)など古くからの塩原十一湯に中塩原・上塩原の各温泉を加えていう。塩原温泉病院があり療養・保養向きだが、行楽客も多い。周辺は潜竜(せんりゅう)峡・竜化ノ(りゅうかの)滝などの渓谷美に春のツツジ、秋の紅葉が映える。南側の八方ヶ原(はっぽうがはら)は自然休養林。鍾乳洞(しょうにゅうどう)の源三窟(げんさんくつ)、木()の葉()化石園のほかスキー・スケート・テニスなどの施設もある。ナトリウム‐塩化物泉、ナトリウム‐塩化物・炭酸水素塩泉、含硫黄‐ナトリウム‐塩化物・炭酸水素泉、ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩泉、カルシウム・ナトリウム‐炭酸水素塩・塩化物泉、ナトリウム・カルシウム‐塩化物・硫酸塩泉など。泉温30.1~93.6℃。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

塩原温泉郷
しおばらおんせんきょう

栃木県北部の那須(なす)塩原市にある温泉郷。箒(ほうき)川およびその支流に沿って大網、福渡(ふくわた)、塩釜(しおがま)、塩ノ湯、畑下(はたおり)、門前(もんぜん)、古町(ふるまち)、中塩原、上塩原、元湯と、日塩もみじライン沿いの新(あら)湯の11湯を中心とする温泉郷。元湯の起源は古く、大同(だいどう)年間(806~810)の初めといわれている。1884年(明治17)三島通庸(みちつね)が塩原街道を開削して、尾崎紅葉(こうよう)の『金色夜叉(こんじきやしゃ)』や奥蘭田の『塩渓紀勝』で景勝が紹介され入湯客が増加して、明治中期には別荘も設けられた。
 1912年(明治45)ごろから西那須野駅より、軽便鉄道が一時期敷設延長されたが、1932年(昭和7)に廃止され、バス交通にかわって昭和初期に京浜の観光保養圏となった。JR東北新幹線の那須塩原駅と東北本線の西那須野駅、野岩(やがん)鉄道の上三依(かみみより)塩原温泉口駅からバスが通じる。自動車交通の増加とともに東北自動車道の西那須野塩原インターチェンジから自家用車や団体観光バスによる観光客も増加して、京浜地域だけでなく東北地域からの週末休養地としての性格もできつつある。箒川の渓谷美だけでなく、木(こ)ノ葉化石園や鍾乳洞(しょうにゅうどう)、回顧(みかえり)滝、竜化(りゅうか)滝など観光地も多い。回顧の吊橋(つりばし)、もみじ谷大吊橋など、吊橋が点在する。日塩もみじラインの開通とともに、鬼怒(きぬ)川温泉やスキー場などの利用も多く、観光コースが広域的になった。
 泉質は、単純温泉と塩化物泉が多く、一般に40~70℃で、第三紀中新世に属する緑色凝灰岩層中の割れ目や岩脈に沿ってわき出してくるものが多い。[村上雅康]
『奥蘭田著、河瀬明一訳『塩渓紀勝』(1959・塩原観光協会) ▽杉田丑太郎著『塩原温泉誌』(1977・青史社)』

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世界大百科事典内の塩原温泉郷の言及

【塩原[町]】より

…町域は,那須扇状地の箒根(ほうきね)地区と,高原山と帝釈山地に囲まれた塩原地区とに分かれる。塩原地区は那須,鬼怒川,川治と並ぶ県内有数の温泉観光地で,箒川上流の大網,福渡(ふくわた),塩釜や,高原山北斜面の塩ノ湯,甘湯などを加えた塩原十一湯により,塩原温泉郷を構成する。最奥にある元湯は,大同年間(806‐810)に発見されたと伝えられるが,入湯者が増えたのは1884年に会津新道が改修され,尾崎紅葉の《金色夜叉》によって当地の景勝が紹介されてからのことである。…

※「塩原温泉郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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