出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
京都市北区にある臨済宗大徳寺の塔頭。1509年(永正6)古岳宗亘(こがくそうこう)の開山。大徳寺北派の本庵。本堂(1513,国宝)は南東に玄関が突出し,南に広縁をもち,内部は6室に分かれた典型的な塔頭方丈で,山内に現存する諸例のなかで最も古い。その北東隅の書院の間から眺められる枯山水の庭園は竜安寺の石庭とともに著名で,史跡,特別名勝指定。本堂北の書院(1614)は沢庵の造立で重要文化財。国宝〈大灯国師墨蹟〉(1330)のほか,もと本堂の襖絵として使用されていた《瀟湘八相図》(室中),《花鳥図》(上間),《四季耕作図》(下間)や,相阿弥筆《瀟湘八景図》および〈牡丹孔雀模様堆朱盆〉は重要文化財である。
→大徳寺
執筆者:谷 直樹
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京都市北区にある臨済宗大徳寺の塔頭(たっちゅう)の一つ。開山は古岳宗亘(こがくそうこう)で,1509年(永正6)六角政頼が創建。大徳寺北派の本庵。国宝の本堂は永正10年(1513)の棟札があり,禅院の方丈建築としては最古という。書院は重文。本堂の東にある枯山水の書院庭園は国史跡・国特別名勝。「大灯国師墨蹟」(国宝)や「四季耕作図」「花鳥図」「瀟湘八景図」(ともに重文)などがある。
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…また元信は数人の弟子とともに工房を組織することで大量の注文に応じていった。障壁画の場合は工房による共同制作が有効なものであって,石山本願寺の記録には子の松栄をはじめとする数人の名が見いだせ,大徳寺大仙院や妙心寺霊雲院の障壁画は,元信以外に弟の之信など数人が参加していると考えられている。中国画を手本として描いた筆様というそれまでの方法に対して,狩野派独自のスタイルである真・行・草の画体を作り上げたことも重要で,これによって大量の障壁画に共同してあたれるようになった。…
… 山内には24院の塔頭が伽藍の南,北,西に分布する。庫裏の北にある大仙院の本堂(1513,国宝)は山内塔頭のうち最古で,大灯国師墨蹟(1330,国宝)などを蔵する。真珠庵には曾我蛇足筆といわれる《山水図》《花鳥図》(ともに室町時代,重要文化財)が,聚光(じゆこう)院には狩野永徳筆とされる《花鳥図》などの方丈障壁画(国宝)がある。…
…岩石を二つ三つ組んで山あるいは滝を表し,砂で川や海を象徴しようとした。代表的な実例が,大徳寺塔頭大仙院の書院の庭である。また,これ以上省略できないというところまで材料を単純化した竜安(りようあん)寺の庭(図4)のような傑作までつくられた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
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