奥州市(読み)オウシュウシ

デジタル大辞泉 「奥州市」の意味・読み・例文・類語

おうしゅう‐し〔アウシウ‐〕【奥州市】

奥州

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奥州市」の意味・わかりやすい解説

奥州〔市〕
おうしゅう

岩手県西部北上盆地の南部を中心とする市。西で秋田県に接する。中央を北上川が貫流し,西部を胆沢川が東流して北上川に注ぐ。西に焼石岳連峰,東端種山高原が広がる。2006年水沢市,江刺市,前沢町,胆沢町,衣川村の 2市 2町 1村が合体して成立。中心地区の水沢は,延暦21(802)年坂上田村麻呂が蝦夷開拓の基地として胆沢城(→胆沢城跡)を築城した地で,江戸時代は伊達氏の家臣留守氏の城下町として発展し,高野長英後藤新平斎藤実らの逸材を輩出してきた。県下屈指の穀倉地帯で,米,リンゴなどを産出するほか畜産も盛ん。江刺金札米,前沢牛が知られている。伝統的な南部鉄器,南部桐を使用する岩谷堂箪笥は特産。裸祭として知られる黒石寺(こくせきじ)蘇民祭,本殿が国の重要文化財に指定されている日高神社の火防祭(ひぶせまつり)などが知られ,高野長英記念館や旧宅(国の史跡)がある。そのほか国指定重要文化財に岩谷堂の旧後藤家住宅,正法寺(本殿,庫裏,惣門),愛宕神社の兜跋毘沙門天立像,黒石寺の四天王立像と薬師如来坐像などがある。前方後円墳の角塚古墳は国の史跡。西部の焼石岳連峰,石淵ダム周辺は栗駒国定公園に属する。東北新幹線,JR東北本線,国道4号線,107号線,343号線,397号線,456号線が通り東北自動車道の水沢,平泉前沢インターチェンジがある。面積 993.30km2(境界未定)。人口 11万2937(2020)。

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日本歴史地名大系 「奥州市」の解説

奥州市
おうしゆうし

2006年2月20日:水沢市江刺市と胆沢郡前沢町胆沢町衣川村合併
【前沢町】岩手県:胆沢郡
【衣川村】岩手県:胆沢郡
【胆沢町】岩手県:胆沢郡
【水沢市】岩手県
【江刺市】岩手県

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