如実(読み)ニョジツ

デジタル大辞泉 「如実」の意味・読み・例文・類語

にょ‐じつ【如実】

現実のままであること。事実のとおりであること。「被災地惨状如実に物語る写真
仏語
㋐教えの真実や道理にかなっていること。
真如しんにょ
[類語]実際本当しん真実真個真正正真しょうしん正真正銘まことじつ事実現実リアル真相実情実態有りのまま有りよう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「如実」の意味・読み・例文・類語

にょ‐じつ【如実】

  1. 〘 名詞 〙 ( 実の如しの意 )
  2. ( 多く「に」を伴って副詞的に用いる ) 事実の通りであること。現実のままであること。まちがいなくその通りであること。
    1. [初出の実例]「人間の死。それを、彼は、彼の眼で如実に見たのである」(出典:彼の歩んだ道(1965)〈末川博〉四)
  3. 仏語。
    1. (イ) 思慮分別を超えたありのままの真実のすがた。真如(しんにょ)。〔勝天王般若経‐二〕
    2. (ロ) 真実の教えや理にかなっていること。また、その信心
      1. [初出の実例]「三信相応是一心。一心淳心名如実」(出典:入出二門偈頌(1256))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「如実」の読み・字形・画数・意味

【如実】によじつ

ありのまま。〔論衡卜筮〕如實に之れを論ぜば、卜筮(ぼくぜい)は天地に問はず、龜(しき)は未だ必ずしも靈ならず。り、天地に問ふとは、俗儒の言ふなり。

字通「如」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android