デジタル大辞泉 「本当」の意味・読み・例文・類語 ほん‐とう〔‐タウ〕【本当】 [名・形動]1 偽りや見せかけでなく、実際にそうであること。また、そのさま。ほんと。「一見難しそうだが本当は易しい」「うわさは本当だ」2 本物であること。正しい姿であること。ほんと。「本当の絹を使ったブラウス」「彼こそ本当の英雄だ」3 本来の筋道であること。もともとの状態であること。また、そのさま。本途。ほんと。「からだがまだ本当でない」「本当なら先に行くところだ」4 (「本当に」の形で)はなはだしいこと、また心からそう思ったり感じたりしている気持ちを表す。ほんと。「本当に惜しいことをした」「本当にありがとう」[類語](1)真しん・真実・真個・真正・正真しょうしん・正真正銘・実じつ・如実・事情・実態・実況・実相・得体・現実・現実的・事実・実際・実際的・真相・実地・現に・臨場感・リアル・有りのまま・有り様よう・実まこと/(2)(3)本物・実物・本式・本格・正規・正式・本来/(4)まことに・実じつに・真しんに・まったく・まさに・まさしく・ひとえに・切せつ・げに・現げんに・ほとほと・すっかり・つくづく・うんざり・全く以て・なんとも・実以て・本に・真実・真個・真正・正真しょうしん・事実・実際・紛れもない・他ならない・有りのまま・現実・そのもの・神しん以て・神かみ掛けて・ほんま・正真正銘・いかにも・げんなり・こりごり・食傷・へきえき・閉口・まっぴら・好いい加減・果てしない・限りない ほん‐と【本▽当】 [名・形動]「ほんとう」の音変化。「うそじゃない、本当だよ」「あいつは本当に天才だ」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「本当」の意味・読み・例文・類語 ほん‐とう‥タウ【本当・本統トウ】 〘 名詞 〙 ( 形動 )① 偽りでなく事実・真実であること。見せかけでなく実際であること。また、そのさま。ほんと。[初出の実例]「まだしぶいとてすて、ほんとうにいろむまでにはくいさしにしてすてる柿が数もかぎりもなき事也」(出典:談義本・山家一休(1770)二)② もともとの筋道であること。本来。また、あるべき姿であること。まったくそのものであること。実物そのものであること。また、そのさま。ほんと。本途。[初出の実例]「世の中をあきらめ、ほんとうの人となり」(出典:黄表紙・江戸生艷気樺焼(1785)下)③ 事実がはなはだしいこと。また、そのさま。心底。しんから。まったく。ほんと。[初出の実例]「貴僧は真個(ホンタウ)にお優しい」(出典:高野聖(1900)〈泉鏡花〉二二) ほん‐と【本当】 〘 名詞 〙 ( 形動 )( 「ほんとう(本当)」の変化した語 )① =ほんとう(本当)①[初出の実例]「いかにほんとらしく申せばとて」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉六)② =ほんとう(本当)②[初出の実例]「だって君は体がほんとで無いっていふんぢゃあないか」(出典:大阪の宿(1925‐26)〈水上滝太郎〉一二)③ =ほんとう(本当)③[初出の実例]「真個(ホント)に教育のないといふ者は仕様のないもんですネー」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by