デジタル大辞泉 「法の下の平等」の意味・読み・例文・類語
ほうのもと‐の‐びょうどう〔ハフのもと‐ビヤウドウ〕【法の下の平等】
[補説]国政選挙で議員一人あたりの有権者数が選挙区によって異なるため一票の価値に差が生じるのは法の下の平等に反するとして、繰り返し訴訟が提起されている(→一票の格差 →定数不均衡)。出生後に認知された子の国籍取得要件として、父母が結婚し嫡出子の身分を取得すること定めていた国籍法は、最高裁判所の違憲判決を受けて平成20年(2008)に改正されている。婚外子の法定相続分を婚内子の二分の一と定めた民法の規定についても、憲法が定める法の下の平等に反するとして最高裁判所が違憲判決を下している。