小川原湖(読み)おがわらこ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小川原湖
おがわらこ

青森県東部,下北半島太平洋側基部に位置する淡水湖。別称おがら湖。従来は小川原沼と呼ばれた。三沢市六ヶ所村東北町に接する。面積 62.2km2。周囲 47km,最大水深 24m。湖の部分が周囲の台地より陥没し,出口の部分を海岸砂丘にさえぎられた海跡湖。中栄養湖でわずかに塩分を含む。冬は結氷する。周辺に尾駮 (おぶち) 沼,鷹架 (たかほこ) 沼,市柳沼,田面木 (たもぎ) 沼,内沼,姉沼などがあり,水郷風景を展開している。湖には南西部で七戸川,砂土路川が流入北東部から高瀬川が太平洋に流出。周辺は平坦な草原が多く,古くからウマの牧場に利用。飛行場にも適し,近くの淋代 (さびしろ) 海岸は 1931年太平洋無着陸横断飛行に成功した『ミス・ビードル』号の出発地点。湖はワカサギ,ウナギ,フナ,シラウオ,シジミなどが豊富で,ワカサギの養殖も行なわれる。高瀬川周辺では魚を待ってとるという「マテ小屋」が水中に並んで独特の風景をみせている。

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デジタル大辞泉の解説

おがわら‐こ〔をがはら‐〕【小川原湖】

青森県東部の湖。海岸砂丘の発達により閉鎖されてできた汽水湖。北東から高瀬川が太平洋へ流出し、満潮時に海水が流入。ウナギワカサギなどが多い。面積62.3平方キロメートル。最大深度24.4メートル。湖面標高0メートル。もと小川原(おがら)沼といった。

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百科事典マイペディアの解説

小川原湖【おがわらこ】

青森県東部にあり,大きな溺れ谷(おぼれだに)の湾口が砂州と砂丘で閉じられてできた海跡湖。〈おがらこ〉ともいう。1788年の《東遊雑記》に小河原の沼とあり,幕末の《北奥路程記》では〈海の如し,海魚も漁事するなり〉とある。標高0.0m,面積62.12km2,最大深度24.4mの中栄養湖で,塩分をわずかに含み,フナ,ワカサギなどを産する。冬季結氷。付近に同様の成因の沼が多い。
→関連項目上北[町]淋代平仏沼

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世界大百科事典 第2版の解説

おがわらこ【小川原湖】

青森県東部,下北半島基部にあり,太平洋岸の台地淋代平(さびしろたい)と三本木原台地の間にはさまれた汽水湖。面積63.2km2,最大水深25m。三沢市,上北郡上北町,東北町,六ヶ所村に面しており,周辺の姉沼,内沼などが連絡し,北方にも田面木沼,市柳沼,鷹架(たかほこ)沼,尾駮(おぶち)沼などが存在して湖沼地帯を形成している。湖の南西部では七戸川,土場川,砂土路川などが流入し,北東隅から高瀬川が太平洋に流出している。

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大辞林 第三版の解説

おがわらこ【小川原湖】

青森県東部、下北半島基部にある湖。高瀬川が太平洋に流出し、満潮時は汽水性を示す。面積62.3平方キロメートル。小川原沼。おがらこ。こがわらこ。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔青森県〕小川原湖(おがわらこ)


青森県東部、太平洋岸近くにある海跡湖。面積62.4km2。北東端で高瀬(たかせ)川と高瀬川放水路により太平洋とつながる汽水湖。ワカサギ・ウナギ・シジミ・マテ漁などが行われる。湖水浴・釣り・キャンプが盛ん。東岸の市民の森公園に民俗博物館がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小川原湖
おがわらこ

青森県東部、太平洋と三本木(さんぼんぎ)台地の間に挟まれた汽水湖。面積62.3平方キロメートル、周囲67.4キロメートル、最大水深24.4メートル。姉沼、内沼とは水路などでつながっており、北方には田面木(たもぎ)沼、市柳(いちやなぎ)沼、鷹架(たかほこ)沼、尾駮(おぶち)沼などがあって湖沼地帯を形成。湖の南西部では七戸(しちのへ)川、土場(どば)川、砂土路(さどろ)川などが流入し北東隅から高瀬川が太平洋に流出している。湖は周辺の台地より多少陥没し、出口が海岸砂丘の発達で閉鎖されてできた。満潮時には高瀬川を通じて海水が流入し、淡水魚と海水魚が生息する。ウナギ、ワカサギ、コイ、フナなどが多く、高瀬川には魚を待って捕るという「まて小屋」が並んでいる。冬季の氷結した湖面に穴をあけてのワカサギ漁は独特の風物詩である。周辺の台地上には野口、早稲田(わせだ)、二ツ森などの貝塚が分布する。平坦(へいたん)な台地は草原をなし、古くから馬の放牧場となっていた。湖水はほとんど農業用で、谷地頭(やちがしら)、淋代平(さびしろたい)、滝沢平、小川原湖の各揚水機場から取水、水田2100ヘクタールが灌漑(かんがい)されている。「むつ小川原開発計画」の一部として小川原湖総合開発事業が進行中である。[横山 弘]
『田高昭二著『小川原湖の自然』(1978・東奥日報社)』

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