コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

少数者の権利 しょうすうしゃのけんり minorityrights

2件 の用語解説(少数者の権利の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

少数者の権利
しょうすうしゃのけんり
minorityrights

国家,社会,集団内の少数派や,多民族国家内の少数民族の権利のこと。近代民主主義下の多数原理は貴族や僧侶などの特権的階級に対して,数において多数である中産階級以下の諸権利を擁護しようとした。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

少数者の権利
しょうすうしゃのけんり
rights of minority

少数者の権利が何を意味するかは、少数者をどのように理解するかによって異なる。いうまでもなく少数者は多数者に対する対立概念であるから、多数の横暴や専制から少数者を保護するために少数者の権利が主張される。現代のデモクラシーにおいては、意思決定多数決の原理が用いられるから、とかく少数者の意見が無視される傾向が生ずる。したがって、多数決の欠陥を補完するものとして少数者の権利が強調される。
 今日、少数者の権利がとくに問題となるのは、たまたまある問題に関して少数の立場にたつ人々のことではなくて、人種的・民族的・文化的・言語的・宗教的背景から社会のなかで従属的・被差別的地位に置かれている、他と明確に区別された存在としての人々の集団に関してである。これらの少数者は、その社会の支配階級あるいは優越集団によって権利を奪われ、あるいは経済的搾取の対象となり、その集団的自己同一性をも否定されかねないので、これを特別に保護する必要が生ずる。社会的弱者であれば数的に多数であっても少数者といわれることがある。少数者の権利は、全体としての少数者集団の集団としての権利を意味するとともに、少数者集団に属する個々の人間の権利をいうこともある。少数者の権利を法的に規定した典型的な例は、「国際人権規約B規約」の第27条にみられるが、ここでは少数者集団に属する個々人の権利の保障に限定している。[飯坂良明]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

少数者の権利の関連キーワード家族国家民族国家少数民族エスニックグループ少数派多民族国家ネーションステート多民族国家アフガニスタンと内戦家族国家観民族的少数派

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

少数者の権利の関連情報