度津神社(読み)ワタツジンジャ

デジタル大辞泉 「度津神社」の意味・読み・例文・類語

わたつ‐じんじゃ【度津神社】

新潟県佐渡市にある神社。主祭神五十猛命いそたけるのみこと。俗称、一宮八幡宮佐渡国一の宮

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精選版 日本国語大辞典 「度津神社」の意味・読み・例文・類語

わたつ‐じんじゃ【度津神社】

  1. 新潟県佐渡市飯岡にある神社。旧国幣小社。祭神は五十猛命(いそたけるのみこと)ほか二柱。延喜式内社植林の神、また、造船什器(じゅうき)製作・航海漁労を教えた神として信仰される。佐渡国一の宮。

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日本歴史地名大系 「度津神社」の解説

度津神社
わたつじんじや

[現在地名]羽茂町飯岡

飯岡いいおか集落の北、羽茂川右岸にあり、飯岡八幡宮と相殿。祭神は五十猛命で大屋津姫と抓津姫を配する。古くは海童神を祀り、正和年中(一三一二―一七)の改修という(佐渡志)。「延喜式」神名帳の羽茂郡二座のうちに「度津ワタツノ神社」とある。旧社地は羽茂川左岸の別当屋敷べつとうやしき(別堂屋敷)垣の内かきのうちの並びの九日田くんちだ辺りにあったと伝える。この付近は羽茂川の舟運の起点と思われる。文明二年(一四七〇)洪水で流失し、同四年に羽茂本間氏により八幡宮境内に移され、以来八幡宮とあわせて一の宮八幡社と称されたという。なお八幡宮は正和二年六月一三日に大檀那本間対馬守光賢により造立されている(同年月日の棟札銘)

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改訂新版 世界大百科事典 「度津神社」の意味・わかりやすい解説

度津神社 (わたつじんじゃ)

新潟県佐渡市の旧羽茂(はもち)町飯岡に鎮座。五十猛(いたける)命をまつる。一説に海童(わたつみ)神をまつるという。五十猛命は素盞嗚尊の子,樹種を播殖,植林また造船,航海漁労の神として信仰される。創建年代不詳。延喜の制で小社,のち佐渡国一宮とされる。1470年(文明2)羽茂川大洪水で社地流失ののち現在地に遷座した。旧別当寺神宮寺といい,現在そのあとに末社八幡宮が鎮座。旧国幣小社。例祭4月23日。特殊神事の妹背神楽は〈つぶろさし〉とよばれ,豊作を願うもの。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「度津神社」の意味・わかりやすい解説

度津神社
わたつじんじゃ

新潟県佐渡(さど)市飯岡に鎮座。旧国幣小社。祭神はは五十猛命(いそたけるのみこと)で、大屋(おおや)津姫と抓津(かくつ)姫を配祀(はいし)する。古くは海童神(わたつみのかみ)を祀(まつ)っていたともいう(『佐渡志』)。五十猛命は素盞嗚尊(すさのおのみこと)の子で、父尊に従い新羅(しらぎ)に至り、出雲(いずも)に帰り紀伊に渡ったことより渡津の号を称されたという。創建はさだかでないが、古来朝廷の崇敬厚く、1080年(承暦4)の御卜(みうら)により、社司に中祓(なかはらえ)を科したことがみえる(「宮主秘事口伝」)。当国一宮(いちのみや)として、また海北鎮護の大社として古来著名であった。中世に二度ほど洪水により一時社地を移したことがあるが、のち旧地に遷宮した。例祭は4月23日で流鏑馬(やぶさめ)式が催される。

[平泉隆房]

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百科事典マイペディア 「度津神社」の意味・わかりやすい解説

度津神社【わたつじんじゃ】

新潟県佐渡市羽茂に鎮座。旧国幣小社。五十猛(いたける)命をまつる。祭神は素戔嗚(すさのお)尊の子で,植林・造船についての功神。延喜式内社とされる。佐渡国の一宮。例祭には〈つぶろさし〉という大神楽(かぐら)が行われる。
→関連項目羽茂[町]

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デジタル大辞泉プラス 「度津神社」の解説

度津(わたつ)神社

新潟県佐渡市にある神社。延喜式内社。祭神は五十猛命(いそたけるのみこと)。佐渡国一之宮。

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