度津神社(読み)ワタツジンジャ

  • 度津(わたつ)神社

世界大百科事典 第2版の解説

新潟県佐渡郡羽茂(はもち)町飯岡に鎮座。五十猛(いたける)命をまつる。一説に海童(わたつみ)神をまつるという。五十猛命は素盞嗚尊の子,樹種を播殖,植林また造船,航海漁労の神として信仰される。創建年代不詳。延喜の制で小社,のち佐渡国一宮とされる。1470年(文明2)羽茂川大洪水で社地流失ののち現在地に遷座した。旧別当寺を神宮寺といい,現在そのあとに末社八幡宮が鎮座。旧国幣小社。例祭4月23日。特殊神事の妹背神楽は〈つぶろさし〉とよばれ,豊作を願うもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新潟県佐渡(さど)市飯岡に鎮座。旧国幣小社。祭神はは五十猛命(いそたけるのみこと)で、大屋(おおや)津姫と抓津(かくつ)姫を配祀(はいし)する。古くは海童神(わたつみのかみ)を祀(まつ)っていたともいう(『佐渡志』)。五十猛命は素盞嗚尊(すさのおのみこと)の子で、父尊に従い新羅(しらぎ)に至り、出雲(いずも)に帰り紀伊に渡ったことより渡津の号を称されたという。創建はさだかでないが、古来朝廷の崇敬厚く、1080年(承暦4)の御卜(みうら)により、社司に中祓(なかはらえ)を科したことがみえる(「宮主秘事口伝」)。当国一宮(いちのみや)として、また海北鎮護の大社として古来著名であった。中世に二度ほど洪水により一時社地を移したことがあるが、のち旧地に遷宮した。例祭は4月23日で流鏑馬(やぶさめ)式が催される。

[平泉隆房]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

新潟県佐渡市飯岡にある神社。旧国幣小社。祭神は五十猛命(いそたけるのみこと)ほか二柱。延喜式内社。植林の神、また、造船・什器(じゅうき)製作・航海漁労を教えた神として信仰される。佐渡国一の宮。

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