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弄斎節 ろうさいぶし

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

弄斎節
ろうさいぶし

日本の近世歌謡の一種。「癆さい」「朗細」「籠斎」などとも記す。その成立には諸説あるが,籠斎という浮かれ坊主隆達小歌 (りゅうたつこうた) を修得してそれを模して作った流行小歌から始るという説が有力である。

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デジタル大辞泉の解説

ろうさい‐ぶし【弄斎節】

《弄斎という僧侶が隆達(りゅうたつ)節を変化させて始めたところからという》江戸初期の流行歌謡。京都の遊里で発生し、のち江戸でも流行。はやり歌三味線伴奏と七七七五の詞形の確立を促し、地歌箏曲(そうきょく)にも影響を与えた。弄斎。

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百科事典マイペディアの解説

弄斎節【ろうさいぶし】

江戸初期の三味線を伴奏とする流行歌。元禄ごろには滅びたので音楽的な形は不明だが,7・7・7・5型の近世歌謡調を確立した意味で歴史的意義は大きい。京都の遊里で起こり,江戸にも広まり,〈江戸弄斎〉といわれた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろうさいぶし【弄斎節】

近世初期歌謡の一つ。三味線を伴奏とするようになった流行歌謡の中で,〈細り〉〈片撥(かたばち)〉とともに,現在その詞章を明らかにしうる最古のものの一つ。寛永(1624‐44)ころから,京の六条・島原の遊里で行われ,次いで江戸でも〈江戸弄斎〉と呼ばれて流行した。この江戸弄斎から〈投節(なげぶし)〉が生まれたともいわれる。〈雲井のろうさい〉といわれるものは,京六条の遊女の雲井が流行させたものともいわれる。

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大辞林 第三版の解説

ろうさいぶし【弄斎節】

〔隆達小歌から派生し、弄斎という名の浮かれ坊主が歌いはじめたという〕
江戸初期の流行歌謡。京の遊里で発生して江戸にも広まった。はやり歌の三味線伴奏と七七七五の詞形(近世調)の確立を促した。地歌・箏曲にも取り入れられている。弄斎。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

弄斎節
ろうさいぶし

江戸時代初期の流行歌謡。癆、朗細、籠済などとも記す。隆達節に続いて寛永(かんえい)(1624~44)ごろに京都で流行し、その後江戸でも流行して「江戸弄斎」とよばれた。語源については、癆(ろうさい)という病気にかかった人のように曲調が陰気であったため(嬉遊笑覧(きゆうしょうらん))とか、朗らかな声で節細かく歌うため(異本洞房(どうぼう)語園)とか、籠済(ろうさい)という浮かれ坊主が始めたため(昔々物語)など諸説があるが、いずれもさだかではない。元禄(げんろく)期(1688~1704)にはまったく廃れているので、曲節は現存しないが、詞章は江戸時代の歌本類のなかに相当数散見できる。詞型の多くは七七七五調の近世小歌調を基本としており、三味線にあわせて歌ったものと思われる。八橋検校(やつはしけんぎょう)の箏(そう)曲『雲井弄斎』や佐山検校の同名の長歌(ながうた)物など、芸術音楽にも取り入れられているが、曲節の関係については不明である。[千葉潤之介]

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