(読み)ロウ

デジタル大辞泉 「弄」の意味・読み・例文・類語

ろう【弄】[漢字項目]

常用漢字] [音]ロウ(漢) [訓]もてあそぶ
もてあそび楽しむ。「玩弄がんろう嘯風弄月しょうふうろうげつ
なぶりものにする。「愚弄嘲弄ちょうろう
思うままに操る。「弄舌翻弄

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精選版 日本国語大辞典 「弄」の意味・読み・例文・類語

いじりいぢり【弄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「いじる(弄)」の連用形名詞化 ) いじること。また、いじめること。「庭いじり」「嫁いじり」などのように他の名詞と熟して使われる。
    1. [初出の実例]「政党いぢりは細君いぢめより猶(まだ)(いい)わ」(出典黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一)
    2. 「古いもの弄(イヂ)りなど、余り好きでない」(出典:唐人お吉(1928)〈十一谷義三郎〉序)

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普及版 字通 「弄」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

[字音] ロウ
[字訓] もてあそぶ・たわむれる・このむ

[説文解字]
[金文]

[字形] 会意
王(玉)+廾(きよう)。廾は両手。両手で玉をもつ形。〔説文〕三上に「玩(もてあそ)ぶなり」とあって、玩弄をいう。〔詩、小雅、斯干(しかん)〕は室寿(むろほ)ぎの歌で、男子の出生を祈って「乃ち男子を生まば 載(すなは)ち牀に寢(い)ねしめ 載ち之れに裳を衣(き)せ 載ち之れに(しやう)を弄せしめん」と歌う。を弄せしめるのは魂振りのためで、玩弄とは本来そのような呪器であった。保の金文字形に作り、生子の頭に玉、すそには裳をそえた形である。裳は襲衾(おふふすま)の意をもつ呪衣。玩弄は呪器としてつねに持たせるものであるから、玩玩戯の意となる。

[訓義]
1. もてあそぶ、まさぐる、おもうままにする。
2. たわむれる、あそぶ。
3. このむ、よろこぶ、めでる。
4. かなでる、かなであそぶ。
5. あなどる、あつかう。
6. ちまた、宮中みち

[古辞書の訓]
名義抄〕弄 モテアソブ・ヰテアソブ/弄槍 ホコトリ/弄丸 タマトリ/弄鈴 スズトリ 〔字鏡集〕弄 モテアソブ・クハフル・ヰテアソブ

[熟語]
弄音・弄花・弄瓦・弄・弄丸・弄玩・弄機・弄鬼・弄器弄戯・弄琴弄狗・弄具・弄月・弄権・弄・弄言弄絃・弄口弄巧・弄才・弄姿弄瑟・弄醜・弄弄簫・弄色弄臣・弄晴・弄舌・弄孫弄暖・弄智弄痴・弄潮・弄笛・弄濤・弄童・弄馬・弄媚・弄筆・弄物・弄文・弄兵・弄弁・弄法
[下接語]
哀弄・愛弄・鶯弄・歌弄・雅弄・玩弄・弄・奇弄・揮弄・戯弄・掬弄・嬌弄・曲弄・吟弄・愚弄・傾弄・巧弄・狎弄・狡弄・傲弄・賞弄・遶弄・清弄・操弄・長弄・弄・調弄・弄・簸弄・侮弄・撫弄・舞弄・翻弄・慢弄・妙弄・椰弄

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