張合う(読み)ハリアウ

デジタル大辞泉 「張合う」の意味・読み・例文・類語

はり‐あ・う〔‐あふ〕【張(り)合う】

[動ワ五(ハ四)]
互いに張る。「意地を―・う」
互いに負けまいとする。同じものを目指して競争する。「主役を―・う」
[類語]競り合う揉み合う競争競合角逐かくちく勝負り合い競技プレーきそ争う対抗するせめぎ合う渡り合う遣り合う先を争うしのぎを削る火花を散らす対決敵対向かう突っかかる挑む立ち向かうかかるぶつかる対する相手取る向こうに回す向こうを張る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「張合う」の意味・読み・例文・類語

はり‐あ・う‥あふ【張合】

  1. 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 互いに負けまいとして、競い合う。せり合う。対抗する。
    1. [初出の実例]「我にはりあふ買手あらば」(出典:浮世草子・西鶴織留(1694)三)
  3. 一人の異性をめぐって恋を争う。
    1. [初出の実例]「此前我とはり合た、阿波の大尽平(ひら)といふ者」(出典:浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)上)
  4. ( 撲合 ) なぐり合う。たたき合う。
    1. [初出の実例]「合沢右の拳をにぎりかため〈略〉打ちければ、滝口打たれて左右の拳を打ちかへす。その後まけじおとらじと手をはなちてはりあひける」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)

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