渡り合う(読み)ワタリアウ

デジタル大辞泉 「渡り合う」の意味・読み・例文・類語

わたり‐あ・う〔‐あふ〕【渡り合う】

[動ワ五(ハ四)]
相手になって戦う。「真剣で―・う」「格上チームと互角に―・う」
言葉をやりとりして激しく議論する。論戦する。「議会で与野党が―・う」
[類語]相手取る戦う争う切り結ぶ交戦する合戦かっせんする会戦する衝突する激突する戦闘する一戦を交える砲火を交える兵刃へいじんを交える干戈かんかを交える奮戦する奮闘する競う競争比べる競合角逐かくちく勝負り合い競技プレー張り合う対抗するせめぎ合う遣り合う先を争うしのぎを削る火花を散らす対決敵対向かう突っかかる挑む立ち向かうかかるぶつかる対する向こうに回す向こうを張る

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精選版 日本国語大辞典 「渡り合う」の意味・読み・例文・類語

わたり‐あ・う‥あふ【渡合】

  1. 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙 ( 「わたりやう」とも )
  2. ある場所で出会っていっしょになる。行きあう。また、ある出来事にめぐりあう。
    1. [初出の実例]「ひろのもの君もやわたりあふとてぞ初瀬川までわが求めつる」(出典:平中物語(965頃)三六)
  3. 相手になってたたかう。切り合う。応戦する。渡し合う。
    1. [初出の実例]「二人左右より渡り合ひ、鋒(きっさき)を指合て切て廻る」(出典:梵舜本太平記(14C後)二)
    2. 「テキニ vatariyǒ(ワタリヤウ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  4. 互いに激しく議論をし合う。論戦する。また、争う。
    1. [初出の実例]「没義道な交渉を渡り合ふ意は毛頭なかった」(出典:崖の下(1928)〈嘉村礒多〉)
  5. 応対する。
    1. [初出の実例]「口上よき使番の、人橋をかくれども、門を閉てさらに渡(ワタ)りあはず」(出典:浮世草子男色大鑑(1687)二)

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