角逐(読み)カクチク

デジタル大辞泉 「角逐」の意味・読み・例文・類語

かく‐ちく【角逐】

[名](スル)《「角」はあらそう、「逐」はおいはらう意》互いに争うこと。せりあい。「業界での角逐
「二つか三つの昇降機がほとんど並んで相―しながら動いている」〈寅彦蒸発皿
[類語]対抗対決競争競合勝負り合い競技プレーきそ争う張り合う比べるせめぎ合う渡り合う遣り合う先を争うしのぎを削る火花を散らす対決敵対向かう突っかかる挑む立ち向かうかかるぶつかる対する相手取る向こうに回す向こうを張る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「角逐」の意味・読み・例文・類語

かく‐ちく【角逐】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「角」は勝負を争うの意 ) 互いに争うこと。せり合うこと。競争。
    1. [初出の実例]「新約克(ニューヨルク)『ペンシュルヴァニヤ』の両州は、圧瀾海平地にて製作最盛なる地なり、然るに『オハイオ』『イルイノイス』の両州も殆ど此に角逐す」(出典米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)
    2. [その他の文献]〔戦国策‐趙策〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「角逐」の読み・字形・画数・意味

【角逐】かくちく

勝ちを争う。〔戦国策、趙三〕魏牟曰く、今王、として乃ち信(君)を輦(れん)して、以て強秦と角す。臣、秦の、王の椅(い)(車旁)を折(くじ)かんことをると。

字通「角」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android