御天気(読み)オテンキ

デジタル大辞泉 「御天気」の意味・読み・例文・類語

お‐てんき【御天気】

天気を丁寧にいう語。「お天気が怪しい」「お天気の日」
人の機嫌のよしあし。また、機嫌のよいこと。「おやじのお天気が変わらないうちに」
[類語]移り気多情浮気気まぐれむら気むら飽き性気移りお天気屋飽きっぽい三日坊主気が多い熱し易く冷め易いファディッシュファディズム気儘きまま物好き酔狂放恣ほうし放縦放埒ほうらつ放逸奔放無軌道勝手次第好き勝手ほしいまま

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御天気」の意味・読み・例文・類語

お‐てんき【御天気】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 空模様晴天の意を丁寧にいう語。
    1. [初出の実例]「このお天気(テンキ)で、星合寺が賑やかな事ぢゃわい」(出典歌舞伎三浦大助紅梅靮石切梶原)(1730)大詰)
  3. 人のきげん。きげんのよしあし。また、その時々で気が変わることや、その人。気まぐれ。
    1. [初出の実例]「役者なんてものは、お天気のはうがいいんだ」(出典:春泥(1928)〈久保田万太郎〉みぞれ)
  4. のんきで、気楽なこと。おめでたいこと。
    1. [初出の実例]「働き手で意気地の無いお天気極まる男と、買ひ食ひと金棒曳きが日課の太平楽な女が」(出典:あの道この道(1928)〈十一谷義三郎〉一)
  5. ( 晴天のためにからからになる意から ) 金銭をもっていないこと。無一文。

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