放縦(読み)ホウジュウ

デジタル大辞泉 「放縦」の意味・読み・例文・類語

ほう‐じゅう〔ハウ‐〕【放縦】

[名・形動]何の規律もなく勝手にしたいことをすること。また、そのさま。放恣ほうし放埒ほうらつ。ほうしょう。「放縦な生き方」
[派生]ほうじゅうさ[名]
[類語]無謀無鉄砲めくら滅法闇雲盲目的後先見ず向こう見ず命知らず無闇やたらみだり無性にむやみやたらめったやたらめった無下に後先なし破れかぶれやけ自暴自棄ふてくされるやけくそやけっぱち自棄捨て鉢八方破れ放埒ほうらつ放恣放逸奔放野放図無軌道勝手次第好き勝手ほしいまま切実切切痛切つくづくつらつらひしひししみじみこころからしんから心が動くこよなくぞっこんじいん度外れめっぽう途方もない途轍とてつもない桁違い過度すごくひどいはなはだこの上ないとても特別ことさらひたすらファディッシュファディズム気まぐれ気儘きまま浮気移り気むら気むら飽き性気移りお天気お天気屋飽きっぽい三日坊主気が多い熱し易く冷め易い物好き酔狂

ほう‐しょう〔ハウ‐〕【放縦】

[名・形動]ほうじゅう(放縦)」に同じ。
「―な人は小さいものをつまずかすことをおそれないのだ」〈倉田出家とその弟子

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精選版 日本国語大辞典 「放縦」の意味・読み・例文・類語

ほう‐しょうハウ‥【放縦】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「しょう」は「縦」の漢音 ) きままなこと。わがままなこと。放埒(ほうらつ)。ほうじゅう。
    1. [初出の実例]「放縦子弟、請託公行」(出典類聚三代格‐七・延暦五年(786)四月一九日)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐光武紀上〕

ほう‐じゅうハウ‥【放縦】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) =ほうしょう(放縦)〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「見違へる程放縦(ハウジュウ)に粗暴になって了った」(出典:其面影(1906)〈二葉亭四迷〉七〇)

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普及版 字通 「放縦」の読み・字形・画数・意味

【放縦】ほう(はう)しよう

ほしいまま。〔列子楊朱〕紂(ちう)~を傾宮に肆(ほしいまま)にし、欲を長夜に縱(ほしいまま)にし、禮義を以て自らしめず、煕煕然(ききぜん)として以て誅に至る。此れ天民の放縱なるなり。

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