(読み)ジュウ

  • ▽縦
  • ▽縦/▽恣/×擅
  • たた
  • たつ
  • たて
  • ほしいまま
  • ほしきまま
  • よし
  • 漢字項目
  • 縦/▽経/×竪
  • 縦〔縱〕

デジタル大辞泉の解説

[音]ジュウ(慣) ショウ(漢) [訓]たて ほしいまま たとい よしや
学習漢字]6年
〈ジュウ〉
たて。「縦横縦走縦断
思う存分にする。ほしいまま。「縦覧操縦放縦
〈ショウ〉ほしいまま。「放縦
〈たて〉「縦軸縦笛
[名のり]なお
[難読]縦令(たとい・たとえ)
上下の方向。また、その長さ。「首を―に振る」「―書き」⇔
前後の方向。また、その長さ。「―に一列に並ぶ」⇔
立体や平面のいちばん長い方向。「布を―に裂く」⇔
南北の方向。「大陸を―に貫く大河」⇔
身分・階級・年齢などによる、人間の上下の関係。「―社会」⇔
織物の縦糸。⇔
[形動][文][ナリ]《「ほしきまま」の音変化》思いのままに振る舞うさま。自分のしたいようにするさま。「権力を―にする」「―な空想にひたる」
[形動ナリ]ほしいまま」に同じ。
「巧みにして―なるは失のもとなり」〈徒然・一八七〉
[副]《形容詞「よし」から。「可(よ)し」と仮に許す意》
(仮定の表現を伴って)仮に。たとえ。よしんば。万一。
「―解った処が仕様の無い話で」〈小杉天外・はやり唄〉
満足ではないがやむをえないとするさま。ままよ。
「人皆は萩を秋と言ふ―我は尾花が末(うれ)を秋とは言はむ」〈・二一一〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

と仮に許す意
(下に仮定の言い方を伴う)好ましくないことであっても…だ、の意を表す。たとえ。かりに。万一。 -命を失おうとも悔いはしない -其れが出来難いにせよ/武蔵野 独歩
不満足だがまあしかたがない、それはそれでまあいい、などの気持ちを表す。ままよ。 人皆は萩を秋と言ふ-我は尾花が末うれを秋とは言はむ/万葉集 2110
[句項目] 縦さらば

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① たて。⇔横。〔東方朔‐七諫・沈江〕
② 南北の方角。〔淮南子‐覧冥訓〕
〘名〙 他の語と複合して「たて(縦)」の意を表わす。「たたさ」「たたさま」など。
〘名〙 =たて(縦)
※宗長手記(1522‐27)下「本城の岸、谷の底までたつに堀つづけ、あしをとどむべきやうもなし」
〘副〙 (形容詞「よし」から。「可(よ)し」と仮に許す意)
① 満足ではないが、仕方がないとして放任・許容するさま。まあいい。ままよ。
※万葉(8C後)一〇・二一一〇「人皆は萩を秋と云ふ縦(よし)吾れは尾花が末(うれ)を秋とは言はむ」
※浄瑠璃・国性爺合戦(1715)一「勅諚なれば姫宮もよし力なし去ながら、心に染まぬ妻定め左右なう引べき様はなし」
② (多く下に逆接の仮定条件を表わす語を伴って) たとい。かりに。万一。よしんば。
※万葉(8C後)二・一四九「人は縦(よし)思ひ止むとも玉かづら影に見えつつ忘らえぬかも」
※謡曲・吉野静(1423頃)「思へば涙み吉野の、よし逃がれずと君をだに、落とし申さばそれまでぞと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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