御嬢様(読み)おじょうさま

精選版 日本国語大辞典 「御嬢様」の意味・読み・例文・類語

お‐じょう‐さま ‥ヂャウ‥【御嬢様】

〘名〙 (「お」は接頭語、「さま」は接尾語)
他人の娘を敬って呼ぶ語。近世江戸武家豪商の家で用いたが、後には上方商家でも使われ、現在は広く一般に用いられる。〔随筆・撈海一得(1771)〕
滑稽本浮世床(1813‐23)初「金もちの家のおぜうさまとおぼしく」
苦労を知らないで育ち、きびしさに欠け、おっとりしている女性

お‐じょう‐さん ‥ヂャウ‥【御嬢様】

〘名〙 (「おじょうさま(御嬢様)」の変化した語) 「おじょうさま」より少しくだけて、親しみのこもったいい方。未婚の女性に呼びかけるのにも用いる。
黄表紙・天道浮世出星操(1794)「持参金の二束も持って来るおじょうさんだから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「御嬢様」の意味・読み・例文・類語

おじょう‐さま〔おヂヤウ‐〕【御嬢様】

大家の娘、また、主人の家の娘を敬っていう語。
他人の娘を敬っていう語。
何不自由なく育てられて世間の苦労を知らない女性。「いくつになってもお嬢様で困ったものだ」
[類語]息女令嬢箱入り娘いとはん子供子女しじょ児女子弟愛児子息息男そくなん息子むすこせがれ子種子宝二世お子さま令息お坊っちゃんお嬢さん

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