精選版 日本国語大辞典 「心得・意得」の意味・読み・例文・類語
こころ‐・える【心得・意得】
〘他ア下一〙 こころ・う 〘他ア下二〙
※竹取(9C末‐10C初)「宮仕へ仕うまつらず成りぬるも、かくわづらはしき身にて侍れば、心えず思しめされつらめども」
② 承知する。同意する。了解する。ひきうける。
③ 気をつける。用心する。心構えをする。覚悟する。
※徒然草(1331頃)二一三「さればころび落ちぬやうに心得て炭をつむべきなり」
④ たしなみがある。会得している。その道の経験が深い。精通する。
※源氏(1001‐14頃)帚木「わが心えたる事ばかりを、おのがじし心をやりて、人をばおとしめなど、かたはらいたき事多かり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報