諾なう(読み)ウベナウ

デジタル大辞泉 「諾なう」の意味・読み・例文・類語

うべ‐な・う〔‐なふ〕【▽諾なう/▽宜なう】

[動ワ五(ハ四)]《副詞「うべ」+接尾語「なう」から。平安時代以降は「むべなう」とも表記》
1 願いや要求を引き受ける。同意する。うけがう。
「その甥の申し出を女に伝えることを―・わないわけにはいかなかった」〈堀辰雄・曠野〉
2 服従する。
「神八井耳命はぢて―・ひぬ」〈綏靖紀〉
3 謝罪する。わびる。
「是によりて百済国、辰斯王を殺して―・ひにき」〈応神紀〉
[類語]承知・了承・了解・承諾・承認・承引・承服・納得・同意・受諾・応諾・許諾・オーケー・受け入れる・聞き入れる・うけがう・がえんずる・諾する・応ずる・引き受ける・首を縦に振る・承うけたまわる・認める・勿論・元より・当然・もっとも・無論・まさに・当たり前・ご無理ご尤もっとも・言うまでもない・言わずもがな・言を俟またない・論を俟またない・然さもありなん・無理もない・無理からぬ・自然・至当・自明・歴然・歴歴・一目瞭然・瞭然・灼然しゃくぜん・明らか・明白・明明白白・定か・明快・はっきり・明瞭・画然・顕然・まさしく・必至・疑いなく・然るべき・すべからく・言うに及ばず・言えば更なり・言うもおろか・論無し・推して知るべし・隠れもない・紛れもない・理の当然・必然・妥当・自明の理・それもそのはず・ご尤もっとも・尤もっとも至極・尤もっとも千万・宜うべなるかな・むべなるかな・合点・唯唯諾諾・首肯・賛成・賛同・果たして・果たせるかな・更にも言わず・至極・のみならず・言わずと知れた・違いない・くっきり・諸手もろてを挙げる

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精選版 日本国語大辞典 「諾なう」の意味・読み・例文・類語

うべ‐な・う‥なふ【諾・宜】

  1. ( 平安以降「むべなう」とも表記された )
  2. [ 1 ] 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 ( 副詞「うべ」に活用語尾「なう」の付いた語 ) 「うべ」と思う。同意する。願い、要求などを聞き入れる。
    1. [初出の実例]「此の経典を聞きて信(ウベナ)はむ心をもちて」(出典:金剛般若経讚述仁和元年点(885))
    2. 「胡人許諾(ウベナヒ)て、言(われ)(〈注〉我也)、師を送りて五烽を過ぎむ」(出典:大慈恩寺三蔵法師伝永久四年点(1116)一)
  3. [ 2 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙
    1. ① 服従する。配下となる。
      1. [初出の実例]「其の不服(ウベナハ)ぬ者(もの)は、唯星の神香香背男(かかせを)のみ」(出典:日本書紀(720)神代下(水戸本訓))
    2. ② 犯した罪に対して謝罪する。わびる。
      1. [初出の実例]「時に蝦夷(えみし)の首師(ひとこのかみ)足振辺・大羽振辺・遠津闇男辺等叩頭(の)みて来(まうき)て頓首(をが)む。受罪(ウベナヒ)て尽(ふつ)くに其の地(ところ)を献(たてまつ)る」(出典:日本書紀(720)景行五六年八月(北野本訓))

うめ‐な・う‥なふ【諾】

  1. 〘 他動詞 ハ行四段活用 〙 =うべなう(諾)
    1. [初出の実例]「陛下(すめらみこと)、国命(おほむよごと)を成して朝(みかど)に入(まゐ)りて謝罪(ウメナヒ)まうさむを待ちたまへ」(出典:日本書紀(720)継体二四年九月(前田本訓))

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