恐恐(読み)キョウキョウ

デジタル大辞泉 「恐恐」の意味・読み・例文・類語

きょう‐きょう【恐恐】

[副]おそれかしこまるさま。
[類語]恐懼きょうく恐縮有り難いかたじけないうれしいもったいないおそれ多い幸甚恐れ入る痛み入る心苦しい身に余る過分かしこまる畏れる謹むしゃちほこばる固くなる縮こまる小さくなるまじめ腐る身の縮む思い畏怖

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精選版 日本国語大辞典 「恐恐」の意味・読み・例文・類語

きょう‐きょう【恐恐】

  1. 〘 副詞 〙 おそれかしこまるさま。おそるおそる。
    1. [初出の実例]「彌励参仕之誠。可上啓。恐々不宣謹言」(出典明衡往来(11C中か)上末)
    2. [その他の文献]〔韓愈‐原毀〕

おそる‐おそる【恐恐】

  1. 〘 副詞 〙 ( 動詞「おそる(恐)」の終止形を重ねて、継続の意を表現したものから ) 恐ろしく思いながら。どうなるかと心配しながら。また、ひどくかしこまりながら。
    1. [初出の実例]「かかる貧家に盗人のいるべきいはれはなし、何者ぞと物蔭より恐る恐る見てければ」(出典:読本・本朝酔菩提全伝(1809)一)

おそれ‐おそれ【恐恐】

  1. 〘 副詞 〙 ( 動詞「おそれる(恐)」の連用形を重ねて、継続の意を表現したもの ) 恐れながら。こわごわ。恐る恐る。
    1. [初出の実例]「『あれは何者ぞ』と問はれければ、おそれおそれ申しけるは」(出典:古今著聞集(1254)一七)

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普及版 字通 「恐恐」の読み・字形・画数・意味

【恐恐】きようきよう

おそれるさま。

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