デジタル大辞泉 「畏まる」の意味・読み・例文・類語
かしこま・る【▽畏まる】
1 身分の高い人、目上の人の前などで、おそれ敬う気持ちを表して謹んだ態度をとる。「陛下の御前に―・る」「―・ってあいさつする」
2 謹みの気持ちを表し堅苦しく姿勢を正して座る。正座する。「―・っていないで、ひざをお崩しなさい」
3 命令・依頼などを謹んで承る意を表す。承りました。「はい、―・りました」
4 堅苦しい感じがする。窮屈である。
「お政は学問などという―・った事は虫が好かぬが」〈二葉亭・浮雲〉
5 恐縮して感謝する。
「かくおはしましたる喜びを、又なき事に―・る」〈源・夕顔〉
6 わびを言う。言いわけをする。
「仏に―・り聞ゆるこそ苦しけれ」〈源・初音〉
7 謹慎する。
「三所ながら―・らせ給へりしかば」〈大鏡・師輔〉
[類語]畏れる・謹む・しゃちほこばる・固くなる・身も縮む・縮こまる・小さくなる・真面目腐る・恐恐・