恐縮(読み)キョウシュク

デジタル大辞泉 「恐縮」の意味・読み・例文・類語

きょう‐しゅく【恐縮】

[名・形動](スル)
おそれて身がすくむこと。
「家畜伝染のやまいとあるから、われ人ともに、―はいたしましたものの」〈魯文安愚楽鍋
相手迷惑をかけたり、相手の厚意を受けたりして申し訳なく思うこと。おそれいること。また、そのさま。「恐縮ですが窓を開けてくださいませんか」「お電話をいただき恐縮しております」
[派生]きょうしゅくがる[動ラ五]きょうしゅくげ[形動]
[類語]有り難い謝る謝するわびわび言平謝り陳謝謝罪多謝わびるかたじけないうれしいもったいないおそれ多い幸甚恐懼きょうく恐れ入る痛み入る心苦しい身に余る過分かしこまる畏れる謹むしゃちほこばる固くなる縮こまる小さくなるまじめ腐る身の縮む思い畏怖恩義恩に着る頭を下げる腰をかがめる平身低頭身に過ぎる三拝九拝深謝感謝拝謝万謝謝意謝恩感佩かんぱいかしこくも感恩有り難がる言葉に甘えるお言葉に甘える厚意多とする感極まる感じ入る感に堪えない身に染みる思いやり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「恐縮」の意味・読み・例文・類語

きょう‐しゅく【恐縮】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 恐れて身がちぢむこと。恐怖で身がすくむこと。恐悚(きょうしょう)
    1. [初出の実例]「連日の風波人皆恐縮す」(出典:航米日録(1860)一)
  3. 相手に迷惑をかけたり、相手から厚意を受けたりして申訳なく思うこと。恐れ入って身を小さくすること。恐悚。
    1. [初出の実例]「御他行のお妨を仕つりまして、実以て恐縮(キャウシク)ではございますが」(出典:諷誡京わらんべ(1886)〈坪内逍遙〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「恐縮」の読み・字形・画数・意味

【恐縮】きようしゆく

おそれかしこまる。

字通「恐」の項目を見る

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