新長谷寺(読み)しんはせでら

百科事典マイペディアの解説

新長谷寺【しんちょうこくじ】

長谷寺(はせでら)

新長谷寺【しんちょうこくじ】

新長谷寺(しんはせでら)とも。岐阜県関市にある真言宗智山派の寺。本尊十一面観音。山号は吉田(きった)山,通称を吉田観音。1222年醍醐寺の護忍が大和の長谷寺を模して創建後堀河天皇によって勅願寺となった。しばしば火災にあったが,現存伽藍(がらん)は1460年の建造で,真言寺院の旧制をよく伝えており,その多くは阿弥陀如来立像などとともに重要文化財

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

新長谷寺
しんちょうこくじ

岐阜県関市長谷寺(はせでら)町にある真言(しんごん)宗智山(ちさん)派の寺。吉田山(きったさん)と号する。本尊は十一面観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)。通称吉田観音(かんのん)。1222年(貞応1)空海第4世法孫の護忍(ごにん)が後堀河(ごほりかわ)天皇の勅願を受けて開創。縁起によると、観音像は大和(やまと)(奈良県)長谷(はせ)寺で修行していた護忍が夢のお告げにより帰庵(きあん)し、端麗な尊像を得たもので、のち新長谷寺の寺号を賜ったと伝える。国家鎮護の道場として栄えたが、1300年(正安2)焼失して再建、その後室町中期にも火災にあったが補修されて諸堂完備した。本堂、三重塔(国重要文化財)などは美濃(みの)の法隆寺ともたたえられている。寺宝の木造十一面観音像、厨子(ずし)入阿弥陀如来(あみだにょらい)像(鎌倉時代。厨子扉の裏には一面に仏画を研出蒔絵(とぎだしまきえ)で表す)は国重要文化財。[祖父江章子]

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世界大百科事典内の新長谷寺の言及

【関[市]】より

…近年,自動車部品製造工場も進出している。新長谷寺(しんちようこくじ)(吉田(きつた)観音)には重要文化財の堂宇や仏像があり,古代に当地を支配した身毛君一族の氏寺といわれる弥勒寺跡(史),刀工が崇敬した春日神社もある。春日神社所蔵の能装束類は重要文化財。…

※「新長谷寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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