日本大百科全書(ニッポニカ) 「日の出(町)」の意味・わかりやすい解説
日の出(町)
ひので
東京都西部、西多摩郡(にしたまぐん)にある町。1974年(昭和49)町制施行。関東山地にあり、御岳(みたけ)山から日の出の方向にある北西端の日の出山(902メートル)が町名の由来。日の出山に発して多摩川に注ぐ平井川の峡谷沿いに集落があり、農林業が主産業で、トマト・シイタケの施設栽培、磨き丸太や卒塔婆(そとば)の生産が行われる。日の出山一帯は秩父多摩甲斐国立公園(ちちぶたまかいこくりつこうえん)域に含まれ、自然休養村となっている。下平井の鳳凰の舞(ほうおうのまい)は国指定重要無形民俗文化財。ほかにも二宮神社の農村歌舞伎(かぶき)など古い民俗が残っている。首都圏中央連絡自動車道が通じ、日の出インターチェンジがある。JR五日市(いつかいち)線の武蔵(むさし)五日市駅(あきる野市)、青梅(おうめ)線福生(ふっさ)駅よりバスが通じている。面積28.07平方キロメートル、人口1万6958(2020)。
[沢田 清]
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