日本債券信用銀行[株](読み)にほんさいけんしんようぎんこう

百科事典マイペディア 「日本債券信用銀行[株]」の意味・わかりやすい解説

日本債券信用銀行[株]【にほんさいけんしんようぎんこう】

長期信用銀行の一つ。1911年に朝鮮経営を目的として設立された朝鮮銀行前身。終戦後GHQの指示により同行が閉鎖し,1957年その残余資産を活用して,〈長期信用銀行法〉に基づき日本不動産銀行として設立。1977年日本債券信用銀行に改称。不動産を抵当とする貸付重点置き,債券発行を主な資金源として長期金融を行う。1992年バブル経済崩壊で地価が大幅に下落し,経営悪化が進行した。1997年,経営再建のため海外事業から全面撤退し,国内専業銀行へ移行したが,1998年12月金融監督庁により〈破綻認定〉され,特別公的管理(一時国有化)下に置かれたが,ソフトバンクオリックス東京海上火災保険を中心とする企業連合が買収し,2000年9月,民間銀行として再出発した。2001年1月行名をあおぞら銀行に変更。
→関連項目破綻金融機関不良債権処理問題

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世界大百科事典(旧版)内の日本債券信用銀行[株]の言及

【長期信用銀行】より

…〈長期信用銀行法〉(1952公布)に基づく長期金融機関。日本興業銀行日本長期信用銀行,日本債券信用銀行の3行があるが,それぞれ異なった沿革をもっている。同法により新設された日本長期信用銀行と,1902年設立の特殊銀行から移行した日本興業銀行の2行が52年当初から存在し,その後57年に,旧朝鮮銀行の残余財産を継承した日本不動産銀行(1977年10月に日本債券信用銀行と改称)が新設された。…

※「日本債券信用銀行[株]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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