明帝[後漢](読み)めいてい[ごかん](英語表記)Ming-di; Ming-ti

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「明帝[後漢]」の意味・わかりやすい解説

明帝[後漢]
めいてい[ごかん]
Ming-di; Ming-ti

[生]建武4(28).5.
[没]永平18(75).8.
中国,後漢第2代の皇帝 (在位 57~75) 。光武帝の第4子。姓名は劉荘。母は陰皇后。桓栄に師事し,『春秋』『尚書 (→書経 ) 』に通じた。即位後も儒者を高官に任命して,礼教主義に努め,貧民の救済,農業の振興,租賦,刑余者の減免に努めるなど内政の充実をはかった。また焼当羌 (きょう) を討ち,北匈奴を駆逐するなど外征にも意を用い,班超に西域諸国を帰順させ,西域都護戊己校尉を復活した。永平 10 (67) 年夢をみて仏教を求めさせたという伝説がある。

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