本社(読み)ホンシャ

デジタル大辞泉 「本社」の意味・読み・例文・類語

ほん‐しゃ【本社】

会社業務を行う本拠となっている事業所。⇔支社
《古くは「ほんじゃ」》その神域内の中心となる神社本宮。→末社摂社
この会社。また、この神社。当社
[類語](1本店本部本舗/(2神社やしろみや神殿神廟しんびょう社殿廟宇びょうう神宮鎮守ちんじゅほこら大社稲荷八幡摂社末社祠堂/(3小社弊社貴社

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「本社」の意味・読み・例文・類語

ほん‐しゃ【本社】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「ほんじゃ」 )
  2. 一派の長として末社・随社などを統括する神社。
    1. [初出の実例]「本社末社・祭奠の神明・定て教法の二たびさかへん事を悦び」(出典:平家物語(13C前)七)
  3. 一つの神社の地域のうちで、主となるやしろ。拝殿幣殿などに対して、神体を奉安する社殿。本殿
    1. [初出の実例]「これを故嶋に守かへりて、本社(ホンシャ)に安置し」(出典読本・椿説弓張月(1807‐11)後)
  4. 話題にしている、この神社。当社。
    1. [初出の実例]「今日海賊並官符作遍範等可拷問也、此中海賊首俄称祇薗神人者、早触本社可問也」(出典:中右記‐永久二年(1114)三月一一日)
  5. 本部があって、その会社の中心となっている事業所。
    1. [初出の実例]「方今は神田に在る者を以て本社と為し、支店を四街に出して」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二)
  6. 話題にしている、この会社。当社。
    1. [初出の実例]「本社の悪評」(出典:朝野新聞‐明治一〇年(1877)七月四日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の本社の言及

【摂社・末社】より

…一神社内で本社に付属する小社のこと。古く〈所摂〉と記されている例もあるが,明治の制で伊勢神宮,また官国幣社において,本社に付属する関係深い社を摂社,それにつぐ小社を末社と称することと定めた。…

※「本社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android