東京証券取引所[株](読み)とうきょうしょうけんとりひきじょ

百科事典マイペディア 「東京証券取引所[株]」の意味・わかりやすい解説

東京証券取引所[株]【とうきょうしょうけんとりひきじょ】

1878年設立の東京株式取引所を前身とし,戦後制定された証券取引法に基づき1949年に再発足した日本の証券取引所の中枢的存在。東京都中央区日本橋兜町にあり,略称は東証。戦前の東京株式取引所は営利を目的とする株式会社組織であり,東証は大蔵大臣免許を持つ証券会社を会員とする会員制の非営利特別法人であったが,2001年11月以降は株式会社組織となった(2011年資本金115億円)。2007年株式会社東京証券取引所グループを株式移転によって設立し,同社の子会社となる。2013年東京証券取引所グループと大阪証券取引所(現在は大阪取引所)が合併し,日本取引所グループを設立。同社の子会社となる。株式,公社債など有価証券売買,有価証券指数などの先物取引および有価証券オプション取引を行うために必要な市場などを開設しており,1973年から外国株式・外国債権の取引も開始。とりわけ株式は全国5証券取引所の売買シェアの8割以上を占め,世界的にもその動向は注目される存在である。東証の上場会社数は市場第一部1672社,第二部431社,マザーズ176社(2011年末現在)。近年証券市場国際化進展や資本の国際交流の活発化にともない,国際的に開かれた証券取引所としての対応が求められている。→上場株店頭株ニューヨーク株式取引所ロンドン株式取引所

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